
任意整理は、貸金業者・消費者金融・ローン会社と交渉をして、借金を減らすことができます。交渉は主に弁護士や司法書士が行い、裁判所での手続きの必要がありません。
任意整理の目的とは?
任意整理の目的!
- 裁判所を通さずに簡便で迅速な借金問題の解決をする
- 法定外の利息で借入をしている場合、法律で定められている利率に計算しなおして借金額を減らす
- 将来分の利息をカットしてもらう
- 過払い金が無いか確認する
- 元金を減らす
- 分割返済期間の延長を交渉する
- 場合によっては元金を減らす代わりに一括返済を交渉する

つまり、裁判所を通さずに貸金業者と直接交渉して、早い期間で借金を減らす和解を求めることが任意整理の目的になります。
任意整理の流れ
任意整理の流れ
①債務整理弁護士・司法書士に委任する
↓
②弁護士・司法書士から貸金業者に受任通知が送付される。同時に、貸金業者に取引履歴の開示を請求する。
この受任通知には、「債務者の代理となりました。借金の窓口は私を通してください」という意味を持ちます。この通知を受け取った時点で、貸金業者は債務者に取り立てることが禁止されます。
↓
③弁護士・司法書士が法定利息にて再計算をして、”本当の債務額”を出す
※本当の債務額とは、法律で決められた金利で計算をした債務額のことです。
↓
④弁護士・司法書士は、債務者の意見を取り入れた返済計画を作成する
↓
⑤ ④を元にして、弁護士や司法書士が貸金業者と交渉する
↓
⑥貸金業者が合意する
↓
⑦合意した返済内容で返済を開始する

このように、基本的には弁護士や司法書士が消費者金融や貸金業者と借金の減額、これから発生する利息をカットする・元金の減額などの交渉を行います。
任意整理にかかる費用は?
「任意整理をしてみたいけれど、弁護士や司法書士に依頼すると費用はいくらかかるんだろう?」というご質問も多いので、大体の相場を書いておきます。
実際に、任意整理を弁護士・司法書士に依頼してかかる費用は、金融会社1社につき約2万円+減額した借金の10%程度の報酬料がかかります。
もし過払い金が発生していれば、取り戻した過払い金の20%前後も成功報酬として加算されます。
例1:3社から300万円の借り入れが200万円に減額できた
任意整理費用 | 1社目 | 2社目 | 3社目 | 計 |
着手金 | 2万1,600円 | 2万1,600円 | 2万1,600円 | 6万4,800円 |
減額報酬 | 3万円 | 3万円 | 4万円 | 10万円 |
合計 | 5万1,600円 | 5万1,600円 | 6万1,600円 | 16万4,800円 |

上記の表のように、交渉する金融機関の数だけ着手金がかかっていきます。
中には、1社目の着手金が少し割り増しになっていて、2社目追加するごとに着手金の単価を安くしている事務所もあったりと、料金設定はさまざまです。
例2:480万円の借金が300万円に減額できた
任意整理費用 | 1社目 | 2社目 | 3社目 | 計 |
着手金 | 3万2,400円 | 2万1,600円 | 2万1,600円 | 7万5,600円 |
減額報酬 | 7万円 | 3万円 | 4万円 | 14万円 |
過払い金 | 40万円 弁護士報酬は8万円 |
0 | 0 | 8万円 |
合計 | 18万2,400円 | 5万1,600円 | 6万1,600円 | 29万5,600円 |

例2では過払い金が40万円発生していたことで、過払い金報酬が発生しました。
ですが、そのぶん借金も大幅に減らすことができました。
7年をかけて返済することで和解に至りました。
将来利息が発生しない点が大きなメリット
任意整理をして金融業者と和解できれば、ほとんどのケースで将来利息(これから発生する利息)はカットされます。
つまり、今後は元金だけを返済していくだけで済みますので、確実に借金完済のゴールが見えやすくなることは大きなメリットです。
元金が減るかは、債務者の生活・仕事の状況と、弁護士の交渉力、金融会社の出かた次第になります。
今回のまとめ
任意整理の目的は、、借金の元金を減額したり、将来分の利息のカットをして、借金をすべて返済するためのゴールを現実的なものにすることです。

どのくらい借金が減らせるか、利息分が減らせるかは、弁護士や司法書士の手腕にもかかっています。
なるべく実績の多い債務整理を専門にした事務所に依頼されると、良い結果が得られやすい傾向があります。
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