雨宮先生雨宮先生

過払い金の請求の時効期間は10年です。
古い借金の過払い金を請求したい場合は、早めに過払い金や債務整理専門の弁護士・司法書士に相談をしましょう。


過払い金を請求できる時効は10年間以内です

過払い金の請求時効

「過払い金の請求をしたいけど、どのくらい前の借金ならできるのか?」とご相談される方は多いのですが、”過払い金が請求できるのは完済してから10年以内”です。

「10年以内」がちょっと曖昧ですので、もう少し詳しく書きます。
借金を開始してから10年ではなく、最後に返し終えた日から10年以内が時効期間になります。

例えば15年前に100万円借金をして、完済するのに6年かかったとします。すると、返済終了日が9年前で時効期間内ですから、この借金は過払い金請求ができます。

過払い金請求時効期間図1

念のため、もう1つ時効の例を挙げます。
平成17年(西暦2005年)1月1日に完済した借金なら、平成26年(西暦2014年)12月31日まで過払い金請求ができます。ですが、平成27年1月1日以降には時効により請求ができなくなります。

ですので、過払い金請求の時効は、あくまで「完済日から10年間」です。これはしっかりと覚えておきましょう。

雨宮先生雨宮先生

どんな借金でも過払い金が発生するわけではありません。法定利息で貸し付けを行っている貸金会社の借金では、過払い金が発生しません。

過払い金が発生するのは、グレーゾーン金利を利用して高利貸ししていた場合のみです。
【関連ページ】
過払い金はなぜ生じる?グレーゾーン金利とは?

過払い金が取り戻せるケースと取り戻せないケース

過払い金が取り戻せたケース

過払い金はどんな借金でも請求ができるわけではありません。完済した借金の場合は、過払い金の請求が出来るものと出来ないものがあります。

例えば、12年前に完済した借金でも、後で再び同じ貸付業者との取引(借入れ)をして、その取引が今日現在から10年以内にある場合は、過払い金の請求ができる可能性があります。

ですから、「10年経ってしまった」という古い借金であっても、過払い金の請求ができることもあるのです。

過払い金が取り戻せたケース

例1:Aさん 男性 20代

Aさんは15年前にABCローンから借り入れして12年前に1度完済していますが、同じくABCローンから10年前に再度借入をしました。
過払い金請求の依頼を受けた弁護士は、古い借金と新しい借金に関連性があるとして、過払い金の請求ができました。

雨宮先生雨宮先生

ちょっとややこしい話ですが、こういうケースもあるのです。
同じ業者との取引があっても関連性がないものとして過払い金の請求が出来ないこともあります。

個人では判断が難しいので、弁護士や司法書士に過払い金の請求が可能か相談してみることをお勧めします。

例2:Bさん 男性 40代

Bさんは12年前に300万円をXYZクレジットから借入れて、7年前に借金を完済しました。最初に交わした契約書を紛失してしまい、xyzクレジット会社から受け取った取引履歴は、10年前からの分です。

弁護士はこの10年前の取引履歴を元にして、推定計算で過払い金の請求をしました。

取引履歴が途中からのものだった場合は、残高ゼロ方式か推定計算で過払い金の計算をします。

【関連ページ】過払い金を取り戻すには?-残高ゼロ方式とは?-

雨宮先生雨宮先生

Bさんの場合、借入たのは10年以上前ですが借金を完済したのが8年前でしたので、過払い金請求ができました。取引履歴が2年分不足していましたが、推定計算によって過払い金の請求ができるのです。

過払い金が取り戻せないケース

過払い金が取り戻せなかった

例1:Cさん 女性 50代

Cさんは15年前に50万円の借入れをして、11年前に借金を完済しました。弁護士に相談した結果「過払い金の請求は、完済して10年で時効となっているため請求ができません」と説明されて過払い金の請求はできませんでした。

このように、完済して10年以上が経過している借金は時効になってしまうため、過払い金の請求はできません。

最近は、よくテレビのCMやラジオで過払い金のことが放映されていますが、この過払いを請求できる時効期間が決まっています。
もし、「自分も過去に借金をしていたな、過払い金があるかも」と思ったら、弁護士や司法書士に相談を受けるなど、すぐに実行に移すことが大切です。

「あ、自分も古い借金完済してたことあったな。後で調べてみよう」と思って1週間後に弁護士に相談に行ったら、「あと1週間早く来てくれれば過払い金請求が間に合ったのですが・・」と言われてしまうケースは沢山あります。

雨宮先生雨宮先生

何回も書いていますが、過払い金の時効は完済してから10年です。もしかしたら時効が3日後に迫っているかもしれませんので、思い立ったらすぐに行動する方が後悔しない方法です。

10年以上前に完済した借金でも過払い金が請求できるケース

過払い金の請求の時効は、借金を完済した日から10年と説明しましたが、例外として請求できるケースがあります。

事例

  1.  A社で借りた借金を平成15年に完済をして、平成17年に同じくA社から借入れをして平成20年に完済。つまり、同じ会社からの借入れが10年以内にあるとき
  2.  B社から平成18年に借入をして、現在も支払いを続けているとき

「1」については、最初の借金と次の借金までの期間が短いと関連性のあるものと考えられるため、過払い金の請求ができます。
ですが、あまりに期間が空いていると過払い金の請求は難しいこともあります。


今回のまとめ

過払い金を請求できる時効が決まっているため、請求が可能な期間は借金の完済から10年以内です。

ですが、借金の完済後に同じ業者との取引があるときは、10年以上経っていても過払い金の請求ができるケースもあります。

雨宮先生雨宮先生

過払い金の請求をしたいけれど、弁護士・司法書士費用が心配で依頼を迷ってしまって、時間を費やしたあげく、時効を過ぎて泣く泣く損をしてしまった元債務者さんは沢山います。

現在では、着手金無しで過払い金の請求を受けている事務所もありますので、相談してみると良いでしょう。