雨宮先生雨宮先生

貸金業者が「経営難で過払い金が3割くらいの支払いになってしまいます」など少ない金額の和解案が提示されたら、早めに訴訟提起の意志を伝えます。

過払い金の支払いに追われ経営が苦しい貸金業者が増えている

経営難の消費者金融業者

2006年以降、グレーゾーン金利に決着がついて以来、消費者金融の経営は過払い金請求に大きく圧迫されてしまうようになりました。

以前は大々的にCMで有名な武富士や、SFコーポレーション(三和ファイナンス)、アエル(日立信販・ワールドファイナンス・ナイス)、丸和商事(ニコニコクレジット・ダイレクトワン)、マキコーポレーション、NISグループ(ニッシン・オリエント信販)も、過払い金の請求に追われ、さらに株価や証券市場の冷え込みで既に倒産しています。

既に倒産した大手消費者金融

  • アエル(日立信販・ワールドファイナンス・ナイス)・・・2008年3月
  • SFコーポレーション(三和ファイナンス)・・・2009年8月
  • 武富士・・・2010年9月
  • 丸和商事(ニコニコクレジット・ダイレクトワン)・・・2011年
  • NISグループ(ニッシン・オリエント信販)・・・2013年3月
  • マキコーポレーション・・・2014年10月
雨宮先生雨宮先生

クレディア(フロックス)・ネットカード株式会社の2社も現在経営は思わしくないようです。アイフルは営業利益がまだ保てていますが、銀行系の消費者金融ではないので、安心はできません。

消費者金融の過払い金は3割以下でましな方

まだ過払い金請求に耐えられる体力がある貸金業者でも、「3割しか払えません」「半年先の支払いで6回の分割になります」と言ってくるケースが増えています。

ですがこれはまだましな方で、倒産間際の貸金業者に過払い金を請求すると、取り戻せるお金は1割以下で、酷いと3%ほどしか戻ってこなかったケースもあります。

そこで「そんな過払い金支払いの和解には納得できない」という姿勢を見せると、「じゃぁ裁判でもなんでもご自由にどうぞ。会社に払えるお金が無いのですから、何をやってもこれしか支払えません」と強気に反発してくる事も有ります。

過払い金和解直後に貸金業者が倒産することも

過払い金の和解提案が合意された直後に、もし貸金業者が倒産してしまったら、過払い金は1円も戻ってくるこはありません。

ですので、「半年後の分割払いで」という和解提案は当てになりません。特に銀行系の消費者金融の場合は経営が順調で無いことの方が多く、常に倒産のリスクが付きまとっています。

納得できない和解案を提示してくるような消費者金融には、早めに訴訟提起をして、過払い金を少しでも多く回収する行動に出ることをお勧めします。

裁判をしても過払い金が支払われないケースも

過払い金請求裁判

消費者金融会社によっては、訴訟・裁判を起こして業者側が敗訴になっても、過払い金を支払ってこないケースもあります。

敗訴になっても過払い金を支払わない可能性のある消費者金融

雨宮先生雨宮先生

調査したところ、上記消費者金融業者は敗訴にもかかわらず、過払い金支払に対して放置をした過去があります。
強制執行が多くなされたことで現在は支払いに対して無視されることは少なくなりつつあります。

裁判をしても過払い金を支払ってこなかったら

もし消費者金融側が裁判で敗訴しても過払い金を支払って来ない場合は、”強制執行手続き”を行います。

強制執行手続きとは、過払い金支払い命令に基づいて、消費者金融側の財産を差し押さえるための手続きです。差し押さえられるものは、消費者金融の銀行口座・現金・価値のある家財などです。

強制執行手続きは個人では難しいので、弁護士に依頼する必要があります。

雨宮先生雨宮先生

銀行口座や会社に現金が残っていなければ、本当に倒産寸前である可能性もあります。その場合は、残念ながら過払い金を諦めることも考えなければいけません。


今回のまとめ

貸金業者の経営難で少なすぎる過払い金和解案が提示されたら、消費者金融会社に「訴訟を起こします」と提起してみましょう。
もし相手が「それでも構わない」と言って来たら、弁護士に依頼して訴訟を起こします。

裁判で勝っても過払い金を支払って来ない場合は、強制執行手続きを行ってください。

雨宮先生雨宮先生

消費者金融はバックボーンが銀行系ではないので、過払い金を支払うほど体力が失われていて経営難に進んでいる状況です。
過払い金が5割取れればかなり良い方です。今後もっと少なくなる可能性の方が高いので、早めに過払い金請求交渉することをお勧めします。