雨宮先生雨宮先生

弁護士に過払い金返還請求を依頼した場合、かかる費用は「着手金」「成功報酬」「過払い報酬」の3種類がかかります。

合計金額は、何社から借金をしているか、取り戻せた過払い金額によって変わります。

弁護士事務所によって費用設定は主に2パターン

過払い金請求弁護士費用の設定

弁護士事務所の過払い金返還請求の費用設定は主に2パターンあります。

過払い金返還の弁護士費用パターン

  1. 着手金を0円(無料)にして、成功報酬と過払い報酬を後に支払うパターン
  2. 相談して過払い金があることが分かったら、先に着手金を数万円支払って依頼。成功報酬と過払い報酬が比較的安価な割合設定になっているパターン

それでは具体的な金額を例に挙げて解説していきましょう。

法律事務所5社における過払い金返還請求の弁護士費用の相場

着手金+成功報酬+過払い金報酬+(訴訟)の合計金額が弁護士費用になる

弁護士事務所 A社 B社 C社 D社 E社
着手金 0円 39,800円 20,000円 0円 0円
成功報酬  19,800円 19,800 円 21,600円  19,800円 19,800円
過払い金報酬 20% 16% 18% 20% 20%
訴訟した場合 +5% +5% +5% +5% +5%

今回は5社の法律事務所に費用を問い合わせ、かかる費用を一覧表にしてみました。ちなみに、これは借入している消費者金融やローン会社1社あたりの弁護士費用です。

3社から借り入れていれば、着手金・成功報酬・過払い金報酬は上記表の3倍になります。

1.着手金について

弁護士事務所 A社 B社 C社 D社 E社
着手金 0円 39,800円 20,000円 0円 0円

まずは着手金についてです。最近は過払い金返還請求については、無料相談を行ってくれる弁護士事務所が多くなりました。
無料相談をして、「じゃぁこれから過払い金の返還請求手続きにとりかかりますね」と約束するために支払うお金が、この着手金にあたります。

上の表で見ると、B社は着手金が39,800円です。もし消費者金融2社分をお願いしたら、着手金だけで79,600円、3社分なら119,400円にもなります。(その代わり過払い金報酬が安い設定になっているのですが)

以前は着手金を請求する弁護士事務所が多かったのですが、最近は成功報酬型(過払い金返還が成功したら支払ってもらう仕組み)で営業している弁護士事務所が増えたので、「着手金0円」で過払い金返還請求手続きに取り組んでくれるところも沢山出てきました。

2.成功報酬について

弁護士事務所 A社 B社 C社 D社 E社
成功報酬  19,800円 19,800 円 21,600円  19,800円 19,800円

次にかかる費用は成功報酬です。これは過払い金を取り戻すことに成功した場合に支払う費用で、”解決報酬”と書いている弁護士事務所もあります。

この料金も着手金どうように、消費者金融やローン会社1社あたりの金額設定で、相場はほぼ2万円前後になっています。1万円に設定している事務所も出てきています。

3.過払い金報酬について

弁護士事務所 A社 B社 C社 D社 E社
過払い金報酬 20% 15% 18% 20% 20%
訴訟した場合 +5% +5% +5% +5% +5%

最後にかかる費用が、過払い金報酬です。これは取り戻した過払い金に、弁護士事務所が設定したパーセンテージを掛けた金額を支払います。訴訟になった場合はプラス5%が相場です。

B社の設定に注目してください。他の弁護士事務所よりも設定が低く16%となっています。この理由は、着手金を支払っているからです。

このように、着手金の有り無しが過払い金報酬の割合設定に関連して費用を設定している事務所が多くなっています。

【モデルケース】実際にかかった弁護士費用

実際にかかった弁護士費用

それでは、実際にかかった弁護士費用のモデルケースを2つご紹介します。モデルケースゆえ、今回は訴訟は起こさなかったと仮定して計算します。

2社から借り入れて90万円の過払い金を取り戻したケース

弁護士事務所 A社 B社 C社 D社 E社
着手金計 0円 79,600円 40,000円 0円 0円
成功報酬計  39,600円 39,600 円 43,200円  39,600円 39,600円
過払い金報酬計 180,000円 144,000円 162,000円 180,000円 180,000円
費用合計 219,600円 263,200円 245,200円 219,600円 219,600円
雨宮先生雨宮先生

B事務所では着手金を支払うかわりに過払い金報酬のパーセンテージが低く設定されているとはいえ、2社以上になると弁護士費用合計は着手金費用0円の事務所と比較して4万円ほど高くなってしまうようです。

着手金0円の事務所に依頼をした方が、弁護士費用を安く抑えられるかもしれません。

5社から借り入れて230万円の過払い金を取り戻したケース

弁護士事務所 A社 B社 C社 D社 E社
着手金計 0円 199,000円 100,000円 0円 0円
成功報酬計 99,000 円 99,000 円 108,000円 99,000 円 99,000 円
過払い金報酬計 460,000円 368,000円 414,000円 460,000円 460,000円
費用合計 559,000円 666,000円 622,000円 559,000円 559,000円
雨宮先生雨宮先生

これも最初のモデルケースと同じで、着手金の負担が大きくのしかかっています。

【注意】着手金が0円であれば安くなるとは限らない

今回はモデルケースでの弁護士費用の解説でしたが、「じゃぁ着手金0円のところならどの弁護士事務所でも良いよね」という考えを持ってはいけません。

なぜなら、依頼した弁護士によって、取り戻せる過払い金の額が大幅に変わることがあるからです。

弁護士も人間です。過払い金請求の交渉が上手な弁護士もいれば、下手な人もいます。交渉相手は「なるべく過払い金は支払いたくない」と思っている消費者金融で、沢山の過払い金問題を担当している百戦錬磨の専門家が相手なのです。

いくら法律に詳しい弁護士とはいえ、ポイントになるのは交渉術であり、頭脳の機転のきかせ方です。交渉が下手で機転の利かない弁護士に依頼してしまったら、交渉がうまくいかず消費者金融側に言いくるめられてしまって、期待していたほど過払い金が取り戻せなくなるケースも沢山あるのです。

弁護士費用の支払い方法は?

弁護士費用の支払い方法

弁護士費用の支払い方法やさまざまで、相談を受けて「おおよそこのくらいの過払い金は取れる見込み」というのは算出した段階で、その数パーセントを先に支払って残りは全て解決してから支払うケースや、全て後払いや分割支払いに応じる弁護士事務所などさまざまです。

現在は着手金が0円の弁護士事務所が増えてきたことで、過払い金が取れてから支払いしてもらう事務所も多くなってきました。

こんな弁護士事務所には依頼しない方が良い

依頼しない方が良い弁護士例

皆さんは「弁護士は偉く儲かる」と思っているかもしれませんが、今は決してそんなことはありません。弁護士資格を持っているのに、どこの弁護士事務所にも雇ってもらえず、営業力もない弁護士は溢れています。年収300万円以下の弁護士も少なくありません。

当然、こういった弁護士は過払い金請求の交渉経験も少ないので、依頼しても過払い金を多く取り戻せなくなる可能性は高くなります。

また、消費者金融や信販会社が紹介する弁護士、誇大広告、料金がやたらと高額、「提携弁護士」と記載されているもの、弁護士ではなく事務員が相談にのっているような弁護士事務所も避けた方が良いでしょう。

こんな弁護士事務所には依頼しない方が良い

  • 経験の浅い、過払い金解決実績が少ない弁護士
  • 派手な広告やCMを売っている弁護士事務所
  • 弁護士費用・料金がやたらと高額
  • 消費者金融や信販会社が紹介する弁護士
  • 「提携弁護士」と記載があるところ
  • 契約書を作成しない
  • 自分の話を丁寧に聞いてくれず高圧的な態度な弁護士
  • 弁護士ではなく事務員が相談に乗っている事務所
  • 承諾していないのに勝手に和解合意したりする弁護士

今回のまとめ

弁護士に過払い金返還請求を依頼した場合、かかる費用は「着手金」「成功報酬」「過払い報酬」の3つがかかり、弁護士事務所によって料金の設定に違いがあります。

弁護士の交渉スキルによって取り戻せる過払い金額が大きく変わることもありますので、できるだけ過払い金案件を多く解決した実績のある専門弁護士に依頼することをお勧めします。

雨宮先生雨宮先生

費用はちょっと高くても、取り戻せる過払い金額が多くなれば、トータルで考えるとプラスになることもあります。
なるべく過払い金や債務整理実績のある弁護士に依頼されることをお勧めします。