雨宮先生雨宮先生

以前は銀行でお金を借りられなくなった人が消費者金融を利用していましたが、2012年移行からは消費者金融から借りられなくなった人が銀行のカードローンを利用する人が増えるようになってしまいました。その結果、自己破産者が増えています。

改正貸金業法は銀行には適用されない

2006年貸金業法の改正で、消費者金融は年収の3分の1以上を貸し付けることができなくなりました。ですが、銀行は「公共性がある」と考えられているこの法律が適用外です。
その結果、現在の銀行側のカードローンは、限度額が500万円と上限額が多く設定されている銀行の広告を見かけた方は多いのではないでしょうか。

消費者金融の場合だと「50万円まで即日融資」などの文言で広告をしていますが、銀行の場合は「10万円~500万円」というように、上限が高く設定されています。

銀行のカードローン保証会社は消費者金融という構造

銀行カードローンの保証会社は消費者金融

しかも、銀行から借金をしたにもかかわらず、裏では消費者金融と繋がっていて、消費者金融が銀行カードローンの保証会社となっています。

例えば、三井住友銀行カードローンの保証会社は「プロミス」を運営しているSMBCコンシューマーファイナンスが、みずほ銀行カードローンはオリコが保証会社に、バンクイックはアコムが保証会社になっています。

銀行カードローンの保証会社とは?

銀行カードローンの保証会社とは、「もし銀行カードローンの借金返済が滞った場合に、消費者金融側が借金の肩代わりをする構造」のことです。

それゆえ、銀行からカードローンでお金を借りる場合は、保証会社からの審査がメインになっています。例えば銀行カードローンに申し込むと、毎月の収入やブラックリスト記載への有無、他社カードローンの返済滞りが無いかの審査は、消費者金融が行っています。

さらに、返済が滞納した場合も保証会社(つまり消費者金融側)が催促を行います。延滞が3か月以上になると、銀行カードローンの債権は保証会社に譲渡される契約が多いようです。
この図式だと、返済が滞っても保証会社が肩代わりしてくれるので、銀行はどんなにお金を貸しても損をすることが無いのです。

つまり銀行と消費者金融側が提携して、貸金業法をすり抜けて消費者に多額のお金を貸し付けて、なるべく利息収益を沢山得ようとしている構造が出来上がっています。

銀行がカードローンに力を入れる理由

銀行カードローンの広告の中には「改正貸金業法の対象外」「総量規制の対象外」と記載しているものも出てきました。

アベノミクスの日銀が行う金融緩和で、法人への貸付や住宅ローンからの利息による収益がどんどん低くなることを予想して、多くの地方銀行がカードローン事業を強化している実態があります。

銀行で簡単に借りられるようになった結果、銀行カードローン破産が増えている

銀行カードローン破産増加

こうした背景があって、消費者金融が多重債務を生んでいた役割が銀行側に移ってしまいつつあります。

最初は家計の足しで数万を借り入れ、そこから多重債務生活が始まります。

消費者金融から借りれなくなると、銀行のカードローンへ相談へ行きます。銀行だと「審査が厳しくて貸してくれない」というイメージがあるのですが、現在は銀行の方が借りやすくなっています。実際、銀行のカードローンは2012年時点で約1兆円でしたが、2016年では倍増し2兆円を突破しました。

今後も銀行カードローンの広告や競争は過熱する傾向で、そうなると以前よりも緩い審査でお金を借りることができるようになる可能性も高く、それに比例して多重債務に苦しみ自己破産者が増える結果に繋がります。

雨宮先生雨宮先生

最初は気軽に数万借りたお金が、気付いたら200万の借金をするようになることは珍しくありません。近年の借金だと過払い金が発生していることは無いので、借金整理する場合は、任意整理・個人再生・自己破産の選択肢があります。