雨宮先生雨宮先生

夫名義の住宅を持っていて妻がカードやキャッシングで自己破産した場合、連帯保証人が夫名義になっていれば住宅を手放して売りに出すか、夫が個人再生か自己破産をする必要があります。
ですが、連帯保証人になっていない場合は差し押さえられることはありません。

夫が妻の連帯保証人になっているかで手続きの選択肢が変わる

妻のカード破産で夫名義の住宅は差し押さえられる

夫名義の住宅を持っていて妻がカードやキャッシングで自己破産せざるを得なくなった場合、”連帯保証人を夫に設定しているかそうでないか”で手続きの選択肢が変わります。

夫名義の住宅を持っていて妻がカード・キャッシング破産した場合

  1. 夫が連帯保証人になっていない・・住宅に影響無し
  2. 夫が連帯保証人になっている・・住宅に影響有り(競売・個人再生など)

1.夫が連帯保証人になっていない場合

夫が妻の連帯保証人になっていない住宅
夫が連帯保証人になっていない場合は、妻側が自己破産しても夫名義の住宅に影響はありません。

普通のクレジットカードや、カードローン・キャッシングで有名なアイフル・アコム・プロミス・モビットであれば連帯保証人の設定は無いはずですので、これらのリボ払い多重債務で支払えなく自己破産をしても、基本的には妻が持っている借金が消えるだけです。

ですが自己破産ですので、妻の持っている財産は取り上げられます。例えば現金・預貯金は99万円以上を超える部分と、財産価値20万円を超える物は破産管財人から没収されます。

また、7~10年間は個人信用情報(いわゆるブラックリスト)に掲載されてしまいますので、その間は新しいクレジットカードを作ったり、新しく借金をすることが出来なくなります。

妻の自己破産は夫がローンを組む場合に影響が出る場合も

妻の自己破産は夫にも影響が及ぶ可能性が高くて、夫が何らかの理由で銀行やキャッシング、ローンで借金をしようと申し出ても断られる可能性が高くなります。

もしまだ住宅を持っていなくて、これから住宅ローンを組もうと考えている場合は、妻の自己破産後から最低でも7年間は難しくなります。
ですが、夫の収入が優良で社会的地位が高い職業に就いている場合は、妻がブラックリスト掲載中でも住宅ローンを組めたケースはあります。

雨宮先生雨宮先生

自己破産は基本的に「本人にのみ影響があるもの」ですので、連帯保証人になっていない限りは家族や親族の財産が取られることはありません。ですので、夫名義の家が差し押さえられることもありません。

2.夫が妻の連帯保証人になっていた場合

夫が妻の連帯保証人になっていた場合の住宅

もし夫が妻の連帯保証人になっていた場合は大変です。妻が払えない借金は、全て夫側に一括請求されることになります。

夫側に支払い能力が無い場合は、最初は「住宅を手放さなければいけないのか」と思われがちですが、今は個人再生(個人民事再生)という借金整理(債務整理)方法があります。

個人再生(個人民事再生)とは?

個人再生(個人民事再生)とは、住宅を残しながら借金を5分の1~10分の1に減らす債務整理方法です。この方法は弁護士を通じて裁判所に手続きし、個人再生委員会を通して進める必要があります。

例えば妻が400万円のカード・キャッシング破産をした場合、連帯保証人制度で夫側に400万円の請求がいきます。そして弁護士を通じて個人再生を申し立てて、手続きが認められれば借金が80万円~100万円ほどまで減額されます。

残った借金は3年間かけて、分割払いをしていきます。この間は借金に利息が付く事もありませんので、もし100万円なら月々27,777円の返済になります。

ですが、個人再生が利用できる条件は「定期収入があること」です。つまり、サラリーマンの場合は利用できますが、無職では利用出来ません。

個人再生と住宅については、他のページで詳しく書いていますので、以下にご紹介しておきますのでご参考ください。

個人再生を利用出来ない場合は自己破産

もし個人再生を利用できなくて借金を返済できない場合は、残念ながら夫も自己破産をして、住宅を処分して借金を整理するしかありません。

妻も夫も自己破産をした場合、1人99万円以下の現金と20万円以下の財産しか残すことが出来ませんが、いつまでも悲観せずに前を向いて新たなスタートを切ることに集中された方が良いと思います。

雨宮先生雨宮先生

住宅を持っていながら自己破産をするに至るケースはそれほど多くはありません。ほとんどの場合は個人再生が認められて、借金を減額して返済を続け、新たな生活を送っています。
この問題をクリアするためには、借金整理に強い弁護士にご相談されることをお勧めします。

今回のまとめ

夫名義の住宅を持っていて妻がカードやキャッシングで自己破産をした場合、基本的には住宅が差し押さえられることはありません。

ですが、もし借金するにあたって夫が連帯保証人になっていた場合、夫が借金を全額返済する必要に迫られます。
もし返済能力が無い場合は、個人再生(民事個人再生)をして借金整理をします。
個人再生ができなかった場合は、最終手段として自己破産になります。

雨宮先生雨宮先生

クレジットカード、カードローン、キャッシングの場合は連帯保証人が不要になっているものがほとんどですので、住宅が夫名義になっていれば取り上げられる心配はありません。
ですが、妻名義になっていれば、妻が個人再生をするか自己破産を検討する必要があります。