雨宮先生雨宮先生

過払い金返還請求は自分もできなくはありませんが、「債権者との交渉に時間を取られる」「弁護士を通さないと交渉を断られる」「満足できる金額が返還されない」などのデメリットがあります。

過払い金返還請求を自分で行う6つのデメリット

1.債権者と何度も交渉する時間と交通費がかかる

自分で過払い金返還請求をすると、債権者と何度も交渉が必要になります。なぜなら、債権者は最初から正当な過払い金額を提示しないためです。
個人が債権者と交渉した場合に、正当な金額を引き出すには諦めずに何度も話し合いをする必要があります。

つまり、過払い金返還請求には時間・交通費・忍耐力が必要なのです。

債権者側から、正当な金額を提示してくることは少ないのです。そのため、納得できる過払い金返還分を手に入れるための交渉には、時間がかかります。

2.正当な請求金額を債権者が認めない

債務者が過払い金返還請求をした場合、債権者は相手が「素人だから正当な金額が分からないだろう」と思い、低い金額を提示してきます。

そのため、自分で交渉をした場合は弁護士や司法書士などの借金問題に詳しい専門家が交渉をした場合よりも、大幅に過払い金返還金額が少なくなるのです。

例えば、実際に発生している過払い分が50万円あったとしても、債務者が相手だと「20万円以上は出せません」と提示して少しでも安くすまそうとします。

ですから、正当な過払い金返還分を手にしたい場合は、借金問題・債務整理を専門にしている弁護士や司法書士に依頼することをお勧めします。「本当に正当な金額なのだろうか?」という不安と後悔は無くなると思います。

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正当な過払い金返還金額が大きい程、自分で請求した時と依頼した場合に回収できる金額の差が高額になる傾向があります。
そのため、過払い金返還請求の手続き費用を支払っても手元にお金が残る場合は、債務整理専門の弁護士(司法書士)への依頼をお勧めします。

3.個人での請求を断られる

債権者によっては、「弁護士を通じて請求して下さい」と債務者からの過払い金返還請求を断られることがあります。

このときの対応は、財務省に行政指導をしてもらうことは出来ますが、その後の対応が改善される確約がありません。
実際に、取引履歴の開示をしない消費者金融に財務省から行政指導が入っても、その後すぐに開示がされなかったケースもあります。

債権者は、法律の専門家である弁護士(司法書士)と素人である債務者に対する対応が大きく違います。ですから、弁護士(司法書士)に依頼する方がスムーズに過払い金返還請求が進むのです。

4.債権者が手続きを遅らせるための嫌がらせを受ける

現在は、債権者も第三者に分かるような嫌がらせはされません。なぜなら、財務省から行政指導を受ける可能性があるからです。
ですが、取引履歴の開示を遅らせる・担当者が電話口に出ないなどされることはあります。

大手の消費者金融などはすぐに取引履歴を開示してくれますが、一部の消費者金融では個人で請求した場合は、なかなか開示をしない業者もいます。

5.完済から10年以上経過した過払い金が時効になる

過払い金返還請求には、完済して10年以内という時効が設定されているため、自分で手続きに時間がかかってしまうと、時効になってしまうデメリットがあります。
そして、時効になった場合は手元には何も入ってこないのです。

ですが、弁護士や司法書士に依頼して、債権者側に「過払い金請求の依頼を受けました」と通知した時点で、時効のカウントはストップになります。

【関連ページ】過払い金が請求できる時効期間は?

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弁護士(司法書士)に依頼するかどうかは個人で決めることですが、完済から9年以上が経過した過払い金請求の場合は、時効になるリスクを冒さず依頼することをお勧めします。

6.同居中の恋人や家族に借金がばれてしまう

自分で過払い金返還請求をすると、債権者からの連絡や書類が自宅に来ることで、恋人や家族に借金がばれてしまう可能があります。

家族(恋人)に借金がばれてしまったケース

借金が恋人・家族にばれたケース

例1:金融会社からの郵便物が原因でばれた

取引履歴が金融会社名で自宅に届いて疑問に思った奥さんや恋人が開封した・預金通帳に金融会社からの入金履歴があるのを見られてしまい、「どういうこと、説明して!」と問い詰められて過去の借金を説明することになってしまった。

例2:恋人や家族の前での不振な行動が原因でばれた

デートや団らん中に債権者から電話がかかってきても電話に出ない・場所を変えて電話に出るなど不信な行動をした場合、恋人や家族が不振に思って携帯(スマホ)の着信履歴をチェックされて「どうして金融会社から電話があるの」と問い詰められて正直に説明をした。

自分で過払い金返還請求をする場合は、同居の家族には事前に説明をしておいて、喧嘩や離婚などに発展しないようにしたほうが良いと思います。

弁護士・司法書士に依頼するメリット

過払い金請求を弁護士に依頼するメリット

1.自分の時間が取れる・精神的なストレスがない

自分で債権者との交渉の場に足を運ばなくていいことにより、仕事や休日の貴重な時間を自由に過ごせます。そして、借金問題や債務整理を専門の弁護士(司法書士)に依頼するため「本当に過払い金が戻ってくるのか?」という不安もなく安心して普段通りの生活ができるメリットがあります。

個人で過払い金返還請求をしても、債権者が提示してくる金額が正当なものか判断できずに悩んだり、後日「もっと高い金額を請求できた」ことを知って後悔するケ-スもあります。

2.返済中の場合は、代理人を立てることで取り立てが止まる

借金の返済中に過払い金返還請求をする場合、手続き中は「借金を返済せずに延滞している」状況となります。その間には、電話・FAX・郵便物などで返済の督促が続きます。

ですが弁護士(司法書士)に過払い金返還請求を依頼した場合は、債権者に対して「今後の窓口は私を通して下さい」という書面を送付するため、あなた(債務者)に対する督促は無くなるのです。

つまり、弁護士(司法書士)に依頼することで督促が止まるので精神的ストレスが軽減されるメリットがあります。

3.正当な返還金額が手元に戻る

弁護士(司法書士)相手だと、債権者も正当な返還金額を承諾することになります。なぜなら、法律や債務整理問題を熟知している相手では債権者の方が分が悪いからです。

例えば、債権者が提示した金額で債務者が了承できずに訴訟になった場合、最終的には正当な金額を返還することになるためです。そのため、債権者は訴訟にかかる時間や費用を使うよりは正当な金額を返還することを選びます。

4.家族にばれる可能性が少なくなる

弁護士や司法書士に依頼した場合、事前に自分の携帯電話にだけ連絡をしてもらいましょう。債権者や裁判所からの郵便物は、代理人である弁護士(司法書士)事務所宛に届くため家族に債務整理がばれる可能性が少なくなります。

原則として、弁護士(司法書士)は「家族に絶対ばれないようにします」とは約束できません。依頼者側から、「携帯にのみ連絡を入れる・留守電に要件を入れない」と要望があれば対応します。

【関連ページ】家族にばれずに債務整理する方法はある?

5.嫌がらせを受ける心配がない

弁護士が代理人になった場合、債権者は債務者に対して嫌がらせを控えます。
なぜなら、法律に詳しい弁護士が相手だとすぐに、財務省に行政指導を依頼したり債権者を訴える可能性があるからです。

嫌がらせを受けたらすぐに弁護士に相談しましょう。殆どの場合は、弁護士から債権者への注意で嫌がらせが止まります。もし、それでも止まらない場合は警察に相談をして下さい。

自分で出来る債務整理はあるのか?

債務整理を弁護士(司法書士)に頼らずに自分で手続きをしたい方もいらっしゃると思います。現状では、自分一人でで手続きが可能なのは、自己破産と特定調停の2つです。

なぜなら、過払い金返還請求・任意整理・民事個人再生と違い債権者との交渉を個人でする必要がないためです。
自己破産や特定調停の場合は、債権者との間に裁判所が入るため精神的なストレスも少なくてすむメリットもあります。

ですが、自己破産・特定調停の裁判所に提出する書類のすべてを自分で作成するのは大変なため、書類作成だけでも弁護士や司法書士への依頼をお勧めします。

雨宮先生雨宮先生

個人で自己破産や特定調停を行う場合は、しっかりと知識をつけた上で手続きを進める必要があります。裁判所は書類の書き方は教えてくれません。

今回のまとめ

過払い金返還請求は、自分でするよりも債務整理・借金問題を専門に扱っている弁護士(司法書士)に依頼をしましょう。

なぜなら、自分でした場合は交渉に時間がかかる・手続き中の精神的ストレス・家族にばれる可能性・正当な金額が手元に戻らない・嫌がらせをされるデメリットがあるからです。

雨宮先生雨宮先生

過払い金返還請求を自分でするデメリットは多くありますが、メリットは弁護士(司法書士)費用の節約のみです。そのことを良く考えてから、債務整理専門の弁護士(司法書士)へ依頼するかを決めましょう。