債務者さんからのご質問

自己破産を弁護士に依頼しようと思いますが、どんな点に注意するべきでしょうか?
必要な書類なども教えて欲しいです。

雨宮先生雨宮先生

弁護士に依頼する時は、「1.嘘を付かずに正直に話す事」「2.借金の履歴と使途をできるだけ用意すること」「3.礼儀正しく協力姿勢と行動を惜しまないこと」の3つです。

弁護士依頼の注意点1「嘘をつかずに正直に話す」

弁護士依頼時に嘘をつかない

自己破産することを恥ずかしがったり、諸々の事情があったりして、弁護士に聞かれたことを正直に話さない人がいますが、これは止めましょう。

自己破産を1度すると、その後7年間することができません。借金をゼロにするための最終手段です。
ここで他にも借金があることを隠していた場合や、実は財産を隠し持っていた場合は、自己破産申し立てが無効になってしまう事もあります。
もし無効になってしまった場合は、7年間待たないと自己破産することができません。

ですので、正直に、全て洗いざらい話すことで、借金はゼロになって新しいスタートを迎えることができるようになります。

弁護士依頼の注意点2「借金の履歴と使途をできるだけ用意すること」

自己破産弁護士依頼注意点は借金の履歴と使途履歴を準備

はじめて弁護士相談を利用する場合は、借金をした経緯や履歴を、持っている・分かる範囲で書類で用意しておきましょう。

どこにどれだけの額の借金があるのかも大事で、これは自己破産の債権者一覧表に記載する必要があります。

消費者金融・サラ金・銀行の借金だけでなく、支払いを滞納している税金や水道光熱費関係、家賃などもあれば、全て予め用意しておくようにします。

また、借金したお金を何に使ったかもできるだけ詳しく書くようにしてください。
自己破産の一番のメリットは「借金をゼロにすること=免責を受ける事」ですが、借金を返せなくなった理由によっては、免責を受けられない場合もあります。

ギャンブルや娯楽にお金を使い過ぎた方は、恥ずかしがって書かなかったり言わなかったりします。ですが、そういった理由でも正直に使途を書くようにしましょう。そうすれば、弁護士の方で対応策を講じることができます。

家計の状況・収入の状況もなるべく詳しく書いた資料を用意しておく

借金の資料のほかに、家計の状況や収入の状況もなるべく詳しく書いた資料を用意しておきましょう。

1カ月の間、収入がどのくらいあって、何に使っているのか。返済はどのくらいしているのかを書いたものです。表資料にしておくことが好ましいです。

資料があるのと無いのとでは相談のスムーズさが大きく変わる

ここでちょっと考えてください。誰かと仕事上の話し合いをする時は、資料があった方がスムーズに進みますよね。

弁護士と自己破産の相談をする時も同じで、借金や収入・支出の詳しい状況についての資料があればあるほど、話し合いもスムーズに進み短時間で終わらせることができます。できれば、自分でリストにまとめて提出されると喜ばれます。

逆に、お金をいくら借りているのか、滞納している金額がいくらなのか、収入や家計支出は頭の中にある状態で弁護士相談を受けに行ったら、弁護士相談のスタートはこれらの資料作りのヒアリングからになってしまいます。

これだと弁護士相談の時間も無駄に長くかかってしまいます。債務整理弁護士の初回相談料は無料のところが多いとはいえ、あまりに長く時間がかかれば相談料を徴収されることもあります。

ですので、相談前に自分で分かる部分についてはあらかじめ資料を作っていけば、相談は効率良く進められることができます。
弁護士にとっても「しっかり解決しようとしているんだな」と思われやすくなりますので、その後の信頼関係も築きやすくなります。

雨宮先生雨宮先生

間違っても手ぶらで相談に行くようなことは止めましょう。弁護士も人間ですから、なるべくしっかりした人の依頼を受けたいと思うものです。

弁護士依頼の注意点3「礼儀正しく協力姿勢と行動を惜しまないこと」

弁護士依頼はお互いの信頼で成り立つ

一応書いておきます。「礼儀正しく、協力姿勢と行動を惜しまないこと」。

依頼者の中には「こっちは客だから」というちょっと横柄な態度をしてきたり、必要書類・確認書類準備のための情報を教えてくださいと言ってもやらない依頼者もいます。

弁護士も人間ですから、こういった依頼者の仕事は気乗りしなくなるのが普通です。あまりに無礼な態度をしたり、協力姿勢が無い場合は、弁護士から途中で依頼を断られてしまうこともあります(稀ですが)。

依頼者と弁護士の関係は、双方の信頼関係が大切です。自己破産手続きだけじゃなく、仕事も友人関係も全ては信頼で繋がっていますよね。信頼を裏切るような行為や発言・行動は絶対にするべきではありません。

自己破産手続き中にもかかわらず、嘘をついたり勝手に一部の債権者に借金を少し返したりする行為は絶対にやめるようにしてください。

今回のまとめ

  1. 嘘を付かずに正直に話す事
  2. 借金の履歴・使途・収入・支出の資料を用意すること
  3. 礼儀正しく協力姿勢と行動を惜しまないこと

依頼者も人間、弁護士も人間です。人間はお互いの信頼関係が大事になります。

雨宮先生雨宮先生

正直に、礼儀正しく、弁護士から「これを準備してください」とお願いされたら、その通りに出来る限り準備することです。
弁護士との信頼関係を築くことが大事で、そのためには自分の情報を分かりやすく相手に提供したり伝えることが大切になります。