雨宮先生雨宮先生

クレジットカードをキャッシング利用した場合は、過払い金が発生するため請求することが出来ます。
ですが、ショッピングで利用したときは発生しないため、注意しましょう。

クレジットカードでキャッシング利用した場合は過払い金が発生する

クレジットカード使用の過払い金
過去にクレジットカードでキャッシングを利用して、その時に支払っていた利息が年20%以上だった場合は過払い金の請求が出来ます。

ここで注意したいのは、「すべてのキャッシングで過払い金が発生するわけではないこと」です。
2007年に”改正貸金業法”が定められたので、2008年以降には年20%以上の利息設定をしているカード会社も無くなりました。

つまり、2007年以前にキャッシング利用した分は過払い金が発生している可能性が高いのです。

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各クレジットカード会社(信販会社)で利息改定をした時期は異なります。ですから、債務整理や過払い金返還請求を専門に扱っている弁護士(司法書士)に相談に行き、自分の借金は過払い金発生しているか確認することをお勧めします。

クレジットカードをショッピング利用しても過払い金が発生しない理由

「クレジットカードを利用してショッピングをしているけど、過払い金は発生している?」と疑問に思っている方も多いのではないでしょうか。

実際には、ショッピング利用では過払い金は発生しません。

なぜなら、クレジットカードをショッピング利用した場合はカード会社が一時立替をして、”立替金”という名目で利息ではなく”金利手数料”を利用者から受け取っているからです。
この立替金は、借金ではないため利息制限法の適用外になっているため、過払い金が発生しない仕組みになっています。

つまり、実質年20%以上の利息を支払っていても借金ではなく”立替金”となっているために過払い金が発生しません。

現在では、ショッピング利用の金利手数料も15%程度に落ち着いてますが、借入れをした方が利息が低いケースもあります。ですから、気軽にカードをショッピング利用せずに、手数料の確認をするようにしましょう。

クレジットカードの過払い金請求が出来たケース

クレジットカード利用分で過払い金請求が出来た2人の例をご紹介していきます。

Aさん 50歳(男性)の過払い金請求の例

Aさんは、仕事で出張することが多く銀行を探すよりも簡単に借入れができるJCBカードのキャッシングを2006年から2008年の間利用を続けていました。
最近になって、妻から「過払い金って10年で時効らしいけど、古い借金は無いの?」と聞かれたことをきっかけに弁護士に過払い金返還請求を依頼しました。

結果:過払い分のすべてが約4ケ月後に口座に入金されました。

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Aさんの借入れをしていたJCBの場合は、2007年以前は最高利息が27.8%となっていたため2006年から2007年に発生した過払い金の請求が出来たのです。

Bさん 32歳(女性)の過払い金請求の例

Bさんは、会社の同僚が過払い金返還請求をしたことを知り「自分にも過払い分が発生しているかもしれない」と過去10年の取引履歴を取り寄せて、司法書士の無料相談に行きました。

そして、2004年~2009年に利用した、三井住友VISAのキャッシングで過払い金が発生していたことが判明したため、過払い金返還請求を依頼しました。

結果:Bさんは三井住友VISAから過払い金が3ケ月後に入金されました。

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2007年以前は、大手の信販会社でも年20%以上の利息設定がされていたため、キャッシングを利用した場合は、過払い金が発生している可能性が高いのです。

過払い金が発生している可能性が有るクレジットカード会社は?

過払い金発生しているクレジットカード
クレジットカード会社も、2007年の改正貸金業法からは正当な利息設定になっています。2007年以前には、キャッシングによる過払い金が発生している可能性がある会社の一覧を表にしたので参考にして下さい。

会社名 ~2007年
(利息)
2008年~
(利息)
法定金利に
変更した時期
セゾンカード ~27.60% ~18% 2007年6月
イオンクレジットカード ~25.6% ~18% 2007年3月
ライフカード ~27.74% ~17.885% 2006年11月
 セディナ
(旧OMC・旧セントラルファイナンスカード)
~28.8% ~ 18%  2007年9月
 アプラスカード ~29.16% ~ 18%  2007年4月
~2008年12月
 ニコス
(ニコス・マイベrスト・DCカード)
~27.60% ~ 17.94%  2007年前後

利息の改定によって、大きい会社は10%以上違ってきます。そのため、長期間返済をしていた場合は、戻ってくる過払い金も大きくなるのです。
最終完済日から10年以内に過払い金請求しないと、時効になり請求が出来なくなるため注意しましょう。

支払残高がある状態で過払い金返還請求をするとどうなる?

クレジットカードのキャッシングやショッピングに支払残高がある状態で過払い金返還請求をすると、過払い分が支払残高に充てられて計算されます。
以下に完済された例と、支払い残高が残った例をご紹介しておきます。

例1:過払い金で支払い残高が無くなった

Aさんは、キャッシングの支払残高が20万円ある状態で司法書士に依頼して過払い金返還請求を行いました。
結果は、50万円の過払い金が発生していたため20万円の支払残高と司法書士費用を支払い手元に25万円が戻ってきました。

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支払残高が過払い金よりも少額な場合は、手続きは過払い金請求の手続きのみで終了します。

例2:支払い残高が残ったため、任意整理を行った

Bさんは、キャッシングとショッピングの支払残高が80万円ある状態で弁護士に依頼して過払い金返還請求を行いました。

結果は、60万円の過払い金が発生していましたが、支払残高の80万円には20万円足りませんでした。その後に、弁護士を介して任意整理をして3年間で毎月5,600円程度を返済することになりました。

任意整理については、任意整理のメリットとデメリットは?を参考にして下さい。

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過払い金があっても支払残高が残ってしまう場合は、任意整理をすればブラックリストに載ってしまうデメリットがあります。

【関連ページ】ブラックリストに載るとどうなる?仕事は続けられますか?

クレジットカードのキャッシングは借金なの?

クレジットカードのキャッシングは、金融会社から借入れするのと同じです。
この事実を理解できずに、クレジットカードを銀行の口座感覚で使用して返済が難しくなってから、債務整理の相談に来る依頼者も少なくありません。

現在では、コンビニなどのATMで簡単にカードキャッシングが利用できるようになりました。そのため、お金を借りる際に消費者金融事務所で債権者と顔を合わせるストレスもないため気軽に借りれてしまうことも、多重債務者を生み出す理由の1つになっています。

クレジットカードを複数枚持つことはお勧めできません。
なぜなら、自分で債務残高を確認せずに借入れを続けていると、半年から1年の間に多重債務者になり、返済が難しくなる可能性が高いからです。

クレジットカードの利用には気を付けましょう

クレジットカード利用の注意点

最近では、難しい審査もなくいろいろな特典付きでクレジットカードが作成できるため、新社会人や専業主婦による債務整理の相談が増加しています。

初めてクレジットカードを持った方は「すぐに現金が手に入る」「多少高額の借入れでもリボルビング払いなら大丈夫」と気軽に使いやすい第2の銀行感覚で使用してしまう傾向があるからです。

今後も、クレジットカードの使い過ぎで借金苦にならないようにキャッシング枠を低額のままにする・リボルビング払いを利用しないようにしましょう。

1.キャッシング枠を高額に変更しない

クレジットカードのキャッシング枠は、最低限の金額にしておくことをお勧めします。

なぜなら、借入額が高額設定になっていると「今月は、ちょっと苦しいから借りておこう」と最初は軽い気持ちで借入れて完済をしていても、そのうちに感覚が麻痺してしまい「リボなら高額を借りても返済できるはず!」と高額の借入れをして、無駄遣いを続けているうちに返済が難しくなってしまうのです。

ですから、クレジットカード会社から「借入れ限度額を引き上げませんか」とダイレクトメールが送付されても、そのままの金額にしておくことで借金苦に陥る危険を避けられるのです。

急な冠婚葬祭や家電の故障などは、交通費を合わせても6~8万円程度で足りますよね。ですので10万円程度は最低限貯蓄しておくようにして、キャッシングに頼るのは緊急時だけと意識することも大切です。

2.リボルビング払いにはデメリットがある

どうしても必要な物、はリボルビング払いではなく分割払いで購入しましょう。
このリボルビング払いは、利用するたびに支払残高が増えていくのに「支払いは毎月定額」なため、借金残高を意識する感覚が麻痺しやすいのです。

そして、クレジットカードの利息は平均して15%前後の高利息がつくため、出来るだけ利用を控えましょう。

例えば、毎月2万円の買い物をしているのに返済は毎月5千円という方法が利用できます。このリボ払いを利用すると、実際には毎月の支払残高1万5千円と利息分が増えていき、半年間で9万円+利息分・1年間で18万円+利息分と膨れ上がってしまうのです。

返済額が5千円のままだと、その内に利息分を返済しているだけで支払い残高が増えるだけになります。
すると、キャッシング枠・ショッピング枠が足りなくなってから、「こんなに借金が膨れ上がってた」とこの時はじめて気が付くケースがありますので注意をしましょう。

そして、収入に余裕がある時に一括払いや多めに返済をして利息分の支払いを減らすようにして下さい。

雨宮先生雨宮先生

リボルビング払いは、クレジットカード会社が儲かるだけです。利用する場合は、毎月支払残高と利息分のチェックをするようにして使い過ぎを防ぎましょう。

今回のまとめ

クレジットカードの過払い金は、2007年以前にキャッシング利用した場合は発生している可能性が高いため、請求が出来ます。
そして、ショッピング利用の場合は立替金として扱っているため過払い金返還請求が出来ません。

各カード会社によって2007年前後に法定利息に改定されているため、自分の借金に過払い金が発生しているかは借金問題や債務整理を専門に扱っている弁護士(司法書士)に無料相談してみましょう。

雨宮先生雨宮先生

クレジットカードは便利ですが、使い方に気をつけていないと多重債務者になってしまう可能性があります。複数枚のカード乱用は避けて、毎月の支払残高や利息・手数料などを把握して利用して下さい。