債務者さんからのご質問

借金が返せなくなって個人再生(個人民事再生)を考えています。債権者に弁護士の受任通知を送付したら、個人再生手続き前から債権者たちの反応がとても厳しいです。

もし小規模個人再生が否決されてしまったら、次に給与所得者再生など別の個人再生で申し立てはできるのでしょうか?

雨宮先生雨宮先生

1度目の個人再生手続きが終了すれば、2回目の個人再生申し立てができます。

ですので、否決されたらすぐに次を申し立てることができます。

再び(2回目の)個人再生はできる?

個人再生は再度申し立てできるか
もし1度個人再生の申し立てをして裁判所から受理された場合、再び個人再生をする場合は、1回目の個人再生手続きが終了するか廃止決定されてからになります。

個人再生の場合、再申し立てについては法律上の制限はありません。何度でも申し立ては可能ですが、その分予納金がかかってしまいます。

1度提出した再生計画案は修正できない

既に1度再生計画案を提出してしまっている場合は、修正が出来ません。提出した再生計画案について、債権者が決議・投票して、再生を認可するか決めます。

抱えている借金の半分にあたる債権者が承認すれば個人再生が認められますが、反対すれば再生計画は棄却されます。同じ申し立てで再び再生計画案を提出もできません。

小規模個人再生で否決なら給与所得者再生

1度個人再生が否決されて、再度申し立てるケースは、最初は小規模個人再生で申し立てて、後から債権者に否決されそうだと分かった場合です。

給与所得者再生だと債権者の決議が必要ありませんが、可処分所得が多くなると弁済額が大きくなってしまうことで「少しでも借金を減らしたい」と思って、小規模個人再生を選ばれる方がいます。

ですが小規模個人再生の場合は債権者の議決が必要になりますので、過半数から否決されてしまえばその個人再生手続きはアウトです。

ですので、債権者の決議が必要無い給与所得者再生を2回目に申し立てます。
申し立て中は借金の取り立てや利息加算も中断しているので、これ以上借金が増える可能性は低いですが、裁判所の個人再生手続きは1回につき2~3カ月はかかります。

2回の個人再生申し立てを防ぐために

合計2回の個人再生を申し立てると、全て終了するまで6カ月近くの時間がかかってしまいます。
個人再生では予納金も1回につき約30万円かかります。弁護士を代理人にしている場合の予納金は約1万円と安いのですが、個人再生を2回分すれば弁護士費用が高くなってしまいます。

ですので、個人再生を申し立てる前に、予め債権者らの反応を下調べできるようであれば、するべきでしょう。

これは借金問題や債務整理専門の弁護士に相談すれば、間に入って事前に話し合ってくれることもあります。

「小規模個人再生、給与所得者再生、どっちで申し立てよう?」と悩んだら、債務整理弁護士とよく相談されることをお勧めします。

雨宮先生雨宮先生

債権者の反対を受ける可能性がありそうであれば、最初から給与所得者再生を申し立てた方が無難です。

今回のまとめ

個人再生は何回でも申し立てられますが、申し立て中の個人再生手続きが終了するまでは、次の個人再生を申し立てることが出来ません。

2度手間にならないように、個人再生申し立て前に債権者に探りを入れる必要があります。

雨宮先生雨宮先生

自己破産の場合は、再び申し立てができるようになるのは7年後になります。