債務者さんからのご質問

カードローンやキャッシングが重なって返済できなくなってきたので、個人再生や自己破産などの債務整理を考えています。

職場から退職金見込み証明書を貰う必要があると聞いたのですが、これは難しいのでしょうか?

雨宮先生雨宮先生

「会社にばれずに債務整理をしたい」のかと思われますが、退職金見込み証明書を貰うことは理由付けさえしっかりしていれば簡単です。

退職金見込み証明書のもらい方

退職金見込み証明書を貰い方

退職金見込み証明書は、経理や人事部で発行するケースが多いようです。退職金制度は会社によって形態が違いますが、多くの場合は保険会社の退職金積み立てを利用している事が多いようです。

社員から「退職金見込み証明書が欲しい」と言われれば、会社は労働基準法によりそれを断る権限はありませんので、直ちに現時点での退職金額が記載された証明書を発行する必要があります。

依頼してから、早ければ2~3日、遅くても1週間~10日あれば退職金見込み証明書を発行してくれる会社がほとんどです。

退職金見込み証明書を貰う手順

退職金見込み証明書を貰う時の手順は、会社によっていろいろあります。

ある会社では「証明書依頼用紙」が用意されてあって、それに必要な理由を書いて上司のハンコが必要でした。他の会社では、経理課に電話して「欲しい」と言えば特に理由を聞かれるまでもなく発行してくれたり、理由を詳しく聞かれたりする場合もあるようです。

退職金見込み証明書を貰う理由付けは?

皆さんが一番悩まれるのが「証明書をもらう時の理由付け」です。何があっても良いように、理由付けは準備しておくべきです。

結論から言うと、「債務整理に必要です」「自己破産・個人再生に必要です」とは言わない方が良いでしょう。
会社内で「あの人は多重債務者だ」という噂が立てば、会社内での立場が悪くなるかもしれません。

無茶苦茶な会社だと、稀に「自己破産者には会社にいてほしくない」と遠回しに言われる事例もあります。
ですので、債務整理以外の理由を考える必要があります。

理由1:住宅ローンの与信調査や審査

一番簡単な理由は「住宅ローンの与信調査」です。

具体的には、「マイホームを購入しようと思って、銀行に住宅ローンを申し込むために退職金見込み証明書が必要と言われました」と言えば大丈夫です。

もし既にマイホームを建ててしまっている場合は、「ウチの妻(夫)名義でアパートを建築することになったんですが、夫側の退職金見込み証明書の提出を求められました」「不動産を購入するため」でも良いです。

このように、住宅ローンや不動産ローン関連を理由付けのネタにしてしまう方法があります。

理由2:友人が自己破産してその債権を自分が背負うことになった

最終的な理由は、「友人(または親)が自己破産をしたので、借金を自分が背負うことになりました。債権者に分割払い交渉が必要になるのですが、その交渉申し立てに退職金見込み証明書が必要になるそうです」という理由です。

実際には分割払い交渉で退職金見込み証明書は必要無いのですが、連帯保証人で借金をかぶったとなると「気の毒に」と思われて、それ以上深くは突っ込んで聞いてくる人は少ないようです。

退職金見込み証明書が出せない場合は自分で作成する

退職金見込み証明書がどうしても取得できない、または会社側が「そんなものはウチでは発行していない」という場合は、自分で退職金見込み証明書を作成する方法もあります。

この作成には、会社の退職金制度に関する規定集のコピーが必要になります。

会社側が退職金制度を用意しているのであれば、普通は規定集に退職金の算出計算や表が書かれてあるはずです。
その計算式を参考にすれば、大まかな退職金見込み額が分かります。

雨宮先生雨宮先生

ですが、会社の規定集を勝手にコピーして持ち出すのは、普通であれば会社のルールに反することだと思います。会社側の許可を取るべきでしょう。

今回のまとめ

債務整理・自己破産・個人再生で退職金見込み証明書を貰う場合は、会社側の経理や人事に依頼すれば簡単です。

ですが、債務整理が理由であることが会社に知られると、良からぬ噂が立つ可能性がありますので、住宅ローンや不動産購入の審査という別の理由を考えておくと良いでしょう。

もし会社側が発行してくれば井場合は、会社の規定集に書かれた退職金の算出表を元に退職金見込みを出します。

雨宮先生雨宮先生

借金整理・債務整理は弁護士に依頼することで、家族や会社にばれずに手続きを進めやすくなります。