債務者さんからのご質問

家族に内緒で絶対に知られずに借金整理・債務整理は可能ですか?

雨宮先生雨宮先生

ご家族に内緒にして知られる事無く借金整理・債務整理をするには、任意整理が適していると思います。

借金整理・債務整理が家族に知られてしまう原因を知る

借金を抱える家族と知られたくない債務者

まずさいしょに、借金整理・債務整理が、家族に知られてしまう原因を知っておきましょう。
主に、以下の3つがあります。

家族に知られてしまう原因

  1. 裁判所からの郵送物や通知
  2. 債権者からの電話や郵便物
  3. 新たな借金が出来なくなること

つぎに、借金整理・債務整理には4つの方法があることを覚えてください。それぞれ「裁判所を通すか」「裁判所を通さないか」に分かれます。

借金整理・債務整理の方法

裁判所を通す借金整理・債務整理には、「個人再生」「自己破産」「特定調停」の3つの方法、その他に裁判所を通さない「任意整理」という方法があります。

裁判所を通す方法では、申し立てから手続き中に沢山の書類や手順を踏む必要があります。その間、何通もの郵便物が裁判所から届いたり、債権者(お金を貸した側)からの電話や郵便物が自宅にきます。

また、裁判所を通さずに貸金業者側と直接交渉して借金を減らす「任意整理」でも、郵送物の数は少ないのですが、債権額確認書や遅延損害金通知書・督促状が届く可能性もゼロではありません。
ここで家族に知られてしまうケースが多い状況です。

つまり家族に内緒で知られずに借金整理・債務整理をするには、”借金問題関係の連絡がすべて自宅に来ないようにすれば良い”、または”郵送物が来ないようにすれば良い”ということになります。

弁護士に依頼して代理人になってもらえば全ての連絡や郵送物は家に届かない

結論から言うと、家族に絶対に内緒で知られずに借金整理・債務整理をするには、「弁護士に依頼して、自分のかわりにいろいろしてくれる代理人になってもらう」しかありません。

弁護士に借金整理・債務整理を依頼すれば、弁護士が自分の代わりに正面に立って、債権者からの全ての問い合わせ窓口になってくれます。

電話や郵便物もすべて代理人である弁護士の元に届くようになりますので、自宅には借金整理・債務整理をしている証拠は基本的には来なくなります。

しかし、人間ミスは付きもの

ですが、人間にはミスが付きものです。手順が複雑で多くなる裁判所がらみの借金整理・債務整理だと、連絡する量や電話する用事も多くなってしまいます。

このような状況下では、弁護士が代理人になっているとはいえ、貸金業者によってはうっかり自宅に郵送物を送ったり電話をする可能性がゼロとは言えません。

ですので、手続きがシンプルな「任意整理」が、家族に内緒で知られずに借金整理・債務整理を行う一番良い方法と言えるでしょう。

任意整理は貸金業者と弁護士が直接交渉する

任意整理は裁判所を介さずに、弁護士と貸金業者が債務者の借金について直接交渉する方法です。

受任通知を債権者に送る

弁護士が債務者から任意整理を依頼されれば、すべての債権者に、

「債務整理の依頼を受けました。今後の問い合わせ・連絡の窓口は全て○○弁護士となります。
債務者への取り立て行為や連絡は一切禁止になり、借金の返済や利息は一旦凍結になります」

という旨を書いた受任通知書をいっせいに送ります。

債務整理受任通知書式

雨宮先生雨宮先生

こちらは受任通知の書式例です。こういった書面を債権者に内容証明などで送り、これを受け取った債権者はその直後から全ての連絡を代理人弁護士に変更する義務が科せられます

借金減らしの交渉をする

あとは弁護士と債権者が借金の減額について交渉をするだけです。

交渉内容は、


【弁護士】
「債務者さんは既に返済不能に陥りそうです。借金を○○円に減らして利息と遅延損害金をカットすれば、返済していけそうです。この条件を呑んでくれないと、自己破産や個人再生をされてほとんど回収できなくなる可能性が高いですよ」


など、「借金を減らしてあげないと、あなたは逆に損をしますよ」という感じで交渉をしていきます。

雨宮先生雨宮先生

交渉もシンプル、通知内容や郵送物の数も少ないので、その分だけ家族に知られない可能性が高くなります。


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自己破産をすると家族への影響はありませんか?

個人再生・自己破産・特定調停だと家族に知られるか?

個人再生・自己破産・特定調停でも弁護士を代理人にすることで、郵送物や連絡は自宅には一切届かなくなります。

ですが、これらの債務整理方法だと自宅の財産目録を作ったり、家計の状況、家族関係など、家族に関する様々な情報を書いた書類を沢山提出する必要があります。

誰にも知られずにこの書類作成が出来ないわけではありませんが、自宅のいろいろなものに探りを入れるうちに、ばれてしまう可能性は高くなってしまいます。

雨宮先生雨宮先生

家族に知られるかは可能性の問題で、手順が多かったり書類が複雑、関係者が多くなるほど知られてしまう可能性が高くってしまうのです。

借金整理・債務整理をすると新たなローンが組めなくなることで知られる可能性もある

ですが、どんな方法をとっても、どうしても家族に知られてしまう可能性があります。

それは、どんな借金整理・債務整理の方法を行っても、債務者さんの個人信用情報に「債務整理者」として載ってしまうことです。

これがいわゆる”ブラックリスト”のことで、1度載ってしまうと、その後7年ほどは新たなローンを組んだりクレジットカードを作ることが出来なくなります。(既に作っているカードはそのまま使い続けられることが多いです)。

例えば、借金整理をした後に住宅ローンを組んで家を建てようと銀行にローンの依頼をした時に、「信用情報機関に問い合わせたところ、ブラックリストに入っていたのでお金を貸すことが出来ませんと断られてしまいます。

もしこの時に家族が同席していれば、「どういうこと?」と問い詰められるかもしれません。ローンを断る理由を話す時に、相手がどんな内容で話すかにもよりますが、これからローンを組んで大きな買い物をしようと考えている場合は注意が必要です。

【関連記事】ブラックリストに載るとどうなる?仕事は続けられるか

必ず借金問題・債務整理専門の弁護士に依頼する

家族に内緒にして知られずに借金整理・債務整理をするポイントとして大切なのは、「必ず借金問題・債務整理専門の弁護士に依頼すること」です。

弁護士にも離婚問題、環境問題、民事裁判、刑事事件など、いろいろな専門家がいます。全ての弁護士は資格上どんな案件でも受け付けることはできますが、専門外の手続きだと経験不足が思わぬ事態を引き起こすこともあります。

ですが借金問題・債務整理専門の弁護士の場合は、家族に知られない方法や借金をなるべく沢山減らす方法を経験から熟知していますので、それだけ債務者さんにとって良い結果に繋がる可能性は高くなります。

雨宮先生雨宮先生

お医者さんに例えて話をすると、内科の先生は心臓外科手術は出来ません。内科医も「医師」ですから一応、外科処置をすることはできるのですが、専門外で手術のスキルが無いから上手に手術が出来ないのです。弁護士もこれといっしょで、それぞれ専門分野があるのです。

今回のまとめ

家族に内緒で絶対に知られずに借金整理・債務整理をしたいのであれば、債権者と直接交渉をする手続きがシンプルな任意整理が良いでしょう。

他の債務整理方法は手順も書類も複雑で、関係者が増えてしまうことから、その分家族に知られてしまう可能性は高くなります。

良い結果を得るには、借金整理・債務整理専門の弁護士に依頼するようにしてください。

雨宮先生雨宮先生

借金整理・債務整理専門の弁護士であれば、最初の相談料は無料にしている事務所が多くなっています。
借金問題は行動を早く起こすほど傷が浅くて済みますので、早めに行動を起こされることをお勧めします。