債務者さんからのご質問

任意整理を考えていますが、連帯保証人付きの借金を整理対象にするとどうなるのでしょうか?

雨宮先生雨宮先生

任意整理をして減額された分の借金は基本的には連帯保証人に請求されますが、回避する方法はいくつかあります。

何もしないで連帯保証人付きの借金をを任意整理すると・・

連帯保証人付きの借金を任意整理すると

連帯保証人は、「借金をした人がお金を返せなくなったら、その分の責任を全て背負う」という契約です。この契約はお金を返し終わるまで解除することができません。

ですので、お金の借主が返済できなくて任意整理をした場合、借主(債務者)の借金は減って利息や遅延損害金もカットされる事は多いですが、減った分の借金・利息・遅延損害金は全て連帯保証人に一括請求されることになります。

雨宮先生雨宮先生

債権者から連帯保証人に「債務者が支払わなかった分○○円を一括で直ちに支払え」ということが書いた催告状が届きます。

対策は”連帯保証人との連名で任意整理”をすること!

ですが任意整理の際、債務者と連帯保証人を連名で任意整理をすれば、連帯保証人への請求は逃れることができます。

連名で行う具体的な方法は、弁護士に任意整理を依頼する際に「連帯保証人の分も代理で任意整理を行って欲しい」という旨の契約を結ぶだけです。

デメリットは連帯保証人もブラックリストに載ること

連名での任意整理を行う事で連帯保証人への借金請求は免れますが、この場合は債務者も連帯保証人も同時にブラックリストに載ってしまいます。

ブラックリストとは個人信用情報のことで、今現在どのくらい借金があるか、何社から借りているか、過去に借金事故は無いかが書かれてあるリストのことです。

これに掲載されてしまえば、7年~10年は新たなローンを組んだり、クレジットカードを作ることが出来なくなります。

【関連ページ】ブラックリストに載るとどうなる?仕事は続けられますか?

雨宮先生雨宮先生

既に持っているクレジットカードはそのまま使える事が多いです。
任意整理をすると、5年間は住宅ローンを組んだり新しい借金ができなくなります。

連帯保証人に迷惑を掛けたくない場合

連帯保証人に迷惑をかけたくない場合は、任意整理の際に連帯保証人付きの借金を任意整理対象から外します。

連帯保証人が付いていない借金だけ任意整理をして、和解がうまくいきそうであれば、連帯保証人付きの借金はそのまま返済を続けることになります。

たとえば、「A社とB社の借金は任意整理を、C社の借金は連帯保証人つきだから任意整理しない」という選択をすることもできるのです。

弁護士が相手なら貸金業者も任意整理の条件を呑みやすい

ここで質問です。債務者が債務整理をすることになった場合、貸金業者側にとって仕事が楽なのは、自己破産・個人再生・任意整理のどれでしょうか?
答えは『任意整理』です。

裁判所が絡む自己破産や個人再生などの債務整理方法は、多くの書類を提出する必要があったり裁判所に足を運ぶ必要もあるので、貸金業者にとっては面倒な仕事です。

ですが、任意整理の場合は裁判所を通さずに、債務者・弁護士と債権者の直接交渉ですので、手続きや手間が少なく遥かに楽です。弁護士から債権者側に「個人再生をする予定がある」と伝えると、債権者側から「それは困るので任意整理にしてもらえませんか?」と打診されることもあります。

さらに弁護士が代理人になってくれることで、お互いの話が通じやすく信頼性がおけるものとして、相手も任意整理交渉に乗ってくれやすくなるメリットがあります。

雨宮先生雨宮先生

個人で任意整理をすることもできますが、借金を返さない債務者は信頼が無いので、貸金業者側はあまり相手にしないケースが多くなっています。

今回のまとめ

もし連帯保証人付きの借金を任意整理する場合は、連名で任意整理をすると借金を請求されません。

ただし連帯保証人もブラックリストに掲載されますので、相手に迷惑を掛けたくない場合は、連帯保証人がついていない借金だけを任意整理することから考えてみると良いでしょう。

雨宮先生雨宮先生

一番迷惑をかけてしまうのは、連帯保証人に無断で任意整理することです。
実際こういう債務者さんは結構いらっしゃるのですが、どうせ任意整理をするならなるべく相手に借金を背負わせるようなことはしないようにする方が良いですよね?