債務者さんからのご質問
お金が借りられるところが少なくなってきて、闇金に手を出してしまいそうです。
ですが、なるべくしっかりしたところに借りたいので、悪質な貸金・闇金業者を見分ける方法を教えて欲しいです。

多重債務の返済にあてるために他から借りるのはお勧めしませんので、早く債務整理をして手を打った方が良いと思いますが・・。まずはご質問通り、見分ける方法を解説していきます。
目次
悪質な貸金・闇金業者を見分ける方法
1.電話番号が携帯や050番号
問い合わせ電話番号が「090」「080」「050」は基本的に闇金だと考えて良いでしょう。
ちなみに「050」はIP電話のことで、これは固定電話と携帯電話の2種類があるので、何とも言えないところもあります。今はスマホ1つあれば、普通の090や080の電話番号の他に、アプリを使って簡単に050番号を追加で持てるようになっています。
正規な貸金業者であれば、普通は固定電話を引いていますし、ホームページや電話帳に記載されています。
2.貸金登録番号をチェックする
正規な貸金業法にのっとった貸金業者であれば、”貸金登録番号”を持っています。
貸金登録番号を持った貸金業者は、基本的には「法定利息を守ります」「反社会的組織や反社会的な行動を行いません」という制約の下で営業をしています。
ですが、チラシに貸金登録番号があったとしても、存在しない適当な番号や他社の登録番号を書いていることもあります。
登録番号が正しいかは金融庁のホームページで簡単に調べられますので、お金を借りる前にチェックされると良いでしょう。
【関連ページ】登録貸金業者情報検索入力ページ | 金融庁
とはいえ、登録番号は簡単に入手できる
ネットで調べて「登録番号は合ってるし存在している」と思っても安心してはいけません。実は、貸金業の登録番号は個人でも申請すればわりと簡単に入手できます。
ですので、他の方法も併せて見分けるようにすると良いでしょう。
3.知らない会社からのダイレクトメールやEメールでの融資勧誘
多重債務者の情報は、自分の知らないところで沢山売買されていることが日常です。なぜなら、何だかんだで利息分だけでも返済を続ける債務者は、闇金業者からすれば利益を出せる良い顧客だからです。
ですので、ある日知らない会社から融資のダイレクトメールやEメールが送られてきたら、その貸金業者は基本的に闇金だと思って良いでしょう。
4.金利や融資条件が低い貸金業者は要注意!
金利や融資条件がやたらと低く書いてあるチラシやメールの貸金業者は、基本的に闇金だと思って良いでしょう。
例えば「金利3%」と書いていながら、実際借りてみると年3%じゃなくて月に3%、もっと酷いと1日3%だったということもあります。
普通の貸金業者は年利で8%~18%未満ですので、これよりも低い金利を謳っているところはほぼ100%闇金でしょう。
また、中には契約時に自動車や指輪、家財、不動産などを知らぬ間に担保に取られていたり、公正証書を作らされていることもあります。
無担保・無保証の甘い言葉もご注意
「無担保・無保証」という謳い文句もとても危険です。あなたがお金を貸す側になったイメージを持ってください。赤の他人に、無担保無保証でお金を貸しますか?
私なら、友人にお金を貸す場合は戻ってこないことを覚悟で貸します。赤の他人であれば貸しませんし、貸すとしても何かしらの保証条件は付けます。
このように条件が低い謳い文句は、あくまで多重債務者を引き付ける甘いエサです。そんな甘いエサに釣られて網にかかってしまえば最後、あとはひたすら高い金利を延々と吸われ続けます。

世の中、美味しい話というものは無いのです。自分に都合の良い夢をみてはいけません。
多重債務に陥る前に債務整理をして将来性のある行動を!
以上、悪質な闇金を見分ける方法を解説してきました。ですが、もし借金を返すためにまた借金をしようとしているのであれば、すぐにでも債務整理の相談を弁護士にすることを強く勧めます。
裁判所を通さず、自己破産や個人再生よりも簡単にできる”任意整理”という方法であれば、貸金業者と直接交渉をして、借金元本の減額・利息のカット・遅延損害金の免除が期待できます。
会社や家族にも知られずに出来ますし、弁護士費用も分割できる、借金返済に苦しんでいる人にとっては良い借金整理方法です。
その場をしのぐだけを続けるような借金生活は、どこかで破たんが起きます。先を見据えて行動することも大切です。
【関連ページ】任意整理のメリットとデメリットは?

借金問題・債務整理専門の弁護士事務所であれば、最初の相談料が無料で出来るところが多くなっています。
借金を増やし続けるより、借金を減らすために将来性のある行動に切り替える必要があります。