債務者さんからのご質問

一括請求の連絡がきたのですがとても用意できる金額ではありません。
親も頼れないし周りにも頼れる方はいません。銀行カードローンで一本に絞ろうと思ったのですが審査も落ちてしまいました。
どうすればいいでしょうか。

雨宮先生雨宮先生

おそらく複数の借金が滞っていると思いますが、”債務整理”の手続きをすることで借金の棒引きと分割に変えることができます。

どうして貸金業者は無理とも思える借金の一括請求をしてくるのか?

貸金業者の一括請求督促状

どんな借金でも返済が滞れば、最終的には一括請求の督促状が届きます。さらに遅延損害金も上乗せされて、普通に考えれば一括で返済できる能力が無いと考えられるのですが、貸金業者はどうしてこんな行動に出るのでしょうか?

債務者に返済行動をさせる為の手口

返済が延滞すると、貸金業者側も「この人はもう潮時。持っている現金での返済は無理だろう。それなら焦らせて取れる分だけ取ってしまおう」と考えます。

そして次に、「一括請求をすれば、何かしらの行動に出るだろう。親や友人に頼るか、持っている財産を売るか、または泣きついて分割返済の交渉をしてくるか。どっちにしてもお金は今より回収できる」と考えて、一括請求に踏み切ります。

つまり、「滞納した状態をダラダラ続けるよりは、お金の回収見込みがあるだろう」と思って、一括請求をしてくるのです。

頼れる人がいない、おまとめローンの審査も落ちた場合

今回のご相談では、親も知人にもお金を借りられない、銀行で借り換えのための審査も落ちて八方ふさがりの状態です。

こうなってしまった場合は、弁護士に依頼して債務整理をするか、夜逃げして行方をくらますか、の選択になります。

夜逃げをしてうまくいくのか?

現在でも夜逃げをする人は実際にいるのですが、これは本当にお勧めしません。

仕事を辞めて周りの環境を全て捨てる必要がありますし、ばれない為には名前を偽って生活をする必要がありますから、医療などの社会保障や公的な保障が一切受けられなくなってしまいます。

名前を偽らずに社会保障を受けるには、新しい居住地に転出届などを出す必要がありますので、ここで簡単に夜逃げ先が貸金業者に知られます。

貸金業者からの借金の時効は5年ですが、5年間も逃げ切れるかというとほぼ不可能です。いつ見つかるかもしれない怖い毎日を過ごすことになりますので精神的な負担がとても大きく、実際に夜逃げをした人の話では「毎日生きた心地がしない」と言います。

さらに、夜逃げしている間も借金の利息や遅延損害金も膨らんでいきますので、本当に良いことがほとんどありません。

【関連記事】多重債務の借金苦で夜逃げをするとどうなる?

自分の借金に正面から向き合う方が良い

ということで、一括請求された借金は逃げずに真正面から向き合って解決された方が良いと思います。

国はそういう方たちの為の救済制度(個人再生特定調停自己破産)を用意していますし、国・裁判所をを通さなくても借金の整理をする”任意整理”という方法もあります。

これらの債務整理制度を利用すれば、借金が5分の1の額になったり、財産は失いますが借金がゼロになったり、利息が発生せずに分割払いにしてもらえたりなどをして解決することができます。

一括返済請求がきたら債務整理を

  1. 任意整理・・貸金業者と直接交渉する
  2. 個人再生・・財産を処分することなく借金を減らす
  3. 特定調停・・裁判所を仲介して貸金業者と交渉する
  4. 自己破産・・財産は失うが借金がゼロに

【関連ページ】
任意整理のメリットとデメリットは?
個人再生のメリットとデメリット
自己破産をするメリットとデメリットは?

借金問題・債務整理専門の弁護士に相談して、自分に合った債務整理を提案してもらう

借金整理・債務整理には主に4つの方法があります。それぞれ方法にはメリット・デメリットがあって、裁判所を通す必要がある個人再生・特定調停・自己破産については、複雑な法律知識と大量の書類が必要になるものもあります。

任意整理については、裁判所を通す必要がありませんので、他の3つの債務整理方法よりは手軽で短期で解決しやすくなっています。
弁護士を通じて貸金業者と直接交渉して借金の減額や分割・利息カットができないかを打診して和解します。

ご自身でそれぞれのメリット・デメリットや手続きの流れをしっかり勉強されることをお勧めします。
ですが、そういった時間が無く複雑なことは分からない方は、借金問題・債務整理専門の弁護士に相談してみてください。

この専門弁護士だと、最初の相談料は無料で設定している事務所も多く、自分に合った債務整理方法を提案してくれます。弁護士料金はかかってしまいますが、分割支払いに対応もしています。

借金問題解決への行動は早い方が良い

借金問題解決への行動は、なるべく早く動く方が絶対的に良いです。

借金で追いつめられると、「一括請求がきてしまった!他からお金を借りて何とかこの場を切り抜けよう」とその場しのぎの安易な行動を取る人がたくさんいます。ですが、これは無駄に借金を増やしてしまうだけで、根本解決にはなっていません。

一時しのぎの行動を繰り返していると、”借金という傷”はどんどん深くなっていきます。

借金問題の根本解決は、「いかにして早く借金をゼロにするか」です。督促や取り立てを恐れてその場しのぎすることではありません。

ですので、”借金の傷”は少しでも浅いうちに行動を起こすべきです。債務整理のことが分からなければ、お金をかけてでも専門弁護士の力を借りて、早く傷を治すように努力することも必要だと思います。

雨宮先生雨宮先生

多重債務に陥る方の多くが、優柔不断な性格で現実を見ない性格だと感じています。
今目の前にある問題にしっかり向き合って、借金問題専門の法律家の力を借りて、解決を目指された方が良いのではないでしょうか。