債務者さんからのご質問

家族に内緒でした借金を返済するために、借入れを繰り返して多重債務になってしまいました。どうすればよいでしょうか?

雨宮先生雨宮先生

自己破産・個人再生・任意整理・特定調停をするか、家族に話して知人や友人からお金を借りて一括返済をしたり協力を得て返済を続ける方法があります。

家族に話せる場合は返済するための協力を求める

家族に内緒の借金がある家庭

現在の収入で返済を続けるのが難しいときは、家族に話すことも考えてみましょう。
なぜなら、家族からお金を借りて返済する・繰り上げ返済するための努力を一緒にしてもらえることで、借金を早く返せるメリットがあるからです。

また、自己破産・個人再生を考えている場合は、家族の収入情報・持ち家・車の査定などが必要になるため、家族にばれてしまう可能性があります。
ですから、この2つの債務整理をする場合は、家族に事情を話しておく必要があります。

家族に協力をしてもらい借金を早期返済した2つの例

家族にお金を借りて一括返済した例 [Aさん男性21歳]

手取り月収 16万円
借金総額 420万円

Aさんは、正社員で入った会社を両親に内緒で辞めてしまい、アルバイトで生活をしていました。そして、家族の誕生日祝いや友達と遊ぶためのお金に困り、カードローンでお金を借りては返す生活をしていました。
その内に、返済が難しくなって多重債務になり「一人では返せない」と悩んだ末に、両親に相談をしました。

その結果、両親がお金を準備してくれて一括返済することができました。ですが、お金を貸すかわりに両親から、「一人暮らしをやめて実家に帰ってくること・3年間は毎月4万円を引いた給料の全額を渡すこと」が条件でした。

3年後に両親からの借金420万円を完済しました。Aさんが、この3年間で「世間の結婚している男性は、月3~4万円のお小遣いでやりくりしていること」「借金がなくても無駄遣いせずに貯金をしている友人がいること」を知り、自分のお金の使い方は間違っていたことに気が付いたのです。

その後、Aさんは家に食費と光熱費をして4万円を入れて、貯金として毎月6万円を引いた6万円分で生活をして、余ったお金も貯金するようになりました。
Aさんは、その後も無駄使いをしないように心がけて2年間で200万円近い貯金ができました。

雨宮先生雨宮先生

一人暮らしの場合は、両親からお金が借りれなくても実家に戻ることで、家賃分を返済に充てることも可能です。まずは、家族に相談して出費を抑えることから始めましょう。

同居の家族に一緒に節約をしてもらい早期返済をした例[Bさん男性33歳]

手取り月収 26万円
借金総額 510万円

Bさんは、競馬やパチンコが好きで毎月5万円のお小遣いで楽しんでいました。ですが、ある日20万円の大勝ちしたことがきっかけで、ギャンブル依存症になってしまったのです。

数回の負けが続くと、お小遣いでは軍資金が足りなくなり、キャッシングや消費者金融から借金をするようになってしまいました。その後も、「1回大勝ちすれば返済できるんだ!」と借り続けてしまった結果、多重債務を抱えてしまいました。

Bさんは、「もう自分一人では返済できない!」と気付いて、インターネットで債務整理の情報を探して読んだ結果、「自分には自己破産しかない」と考えたのです。

自己破産をするには、家族の収入情報も必要なため「隠していてもすぐにばれるんだ」と意を決して、奥さんに正直に話しました。

奥さんは、最初の一週間はBさんと口も利いてくれなくなりました。ですが、ある日「借りてしまった物はしょうがない、早く解決出来るように一緒に頑張ってみよう!」と言ってくれました。

その後、弁護士に債務整理の相談に行き任意整理をして、借金は将来利息を含めて510万円から300万円に減額が出来ました。
そして、奥さんと一緒に節約をして借金残額310万円を3年間で完済しました。

もし、Bさんが家族に内緒で任意整理をしても返済を続けていくことは難しいことでした。ですが、家族の協力を得たことにより任意整理での減額で返済を続けることが可能になりました。

借金のことを家族に話せない事情がある場合は?

借金が家族に話せない事情がある場合

家族に内緒でした借金の場合、話せない事情があり返済の協力を求められない相談者もいらっしゃいます。
この場合は、債務整理の中でも家族にばれにくい”任意整理”をして、借金を減額したうえで、返済を続けていくことをお勧めします。

なぜなら、債務整理の中でも任意整理は1番家族にばれにくい方法だからです。そして、弁護士(司法書士)に依頼するときには「家族に内緒で任意整理をしたいので、連絡は携帯宛に・郵便物は弁護士事務所で預かってほしいこと」を伝えておきましょう。

家族に内緒で任意整理をしたい方は、家族にばれずに債務整理する方法はある?のページを参考にして下さい。

雨宮先生雨宮先生

家族に話せない場合は、借金問題や債務整理専門の弁護士(司法書士)に相談して債務整理をする選択があります。弁護士や司法書士に依頼することで、債権者からの取り立ても止まるので精神的なストレスも軽くなります。

借金の返済が楽になる債務整理とは

借金返済を楽にする債務整理方法

債務整理”は借金が返済できなくなた人を救済するために、国が用意した制度です。
借金の免除や減額が出来るため、借金総額が少なくなり返済が楽になります。現在選べる債務整理は、任意整理・個人再生・特定調停・自己破産の4つがあります。

1.任意整理

任意整理の特徴は、家族にばれにくい・官報に載らない・弁護士(司法書士)に依頼するとすぐに取り立てが止まる・過払い金があれば借金額が減る・将来利息や遅延損害金がカットできる・弁護士(司法書士)費用が自己破産や個人再生に比べて安いなどのメリットがあります。

デメリットは、信用情報機関(ブラックリスト)に5年間登録される・5年間は新しい借り入れやローンが組めない・任意整理したクレジットカードの利用が出来なくなるなどがあります。

この任意整理は、家族が保証人になっている借金がある場合でもばれずに出来る特徴もあります。
例えば、家族が保証人になっている借金は任意整理をせずにそのまま返済を続けて、その他の借金を任意整理する方法ならばれずに債務整理が出来ます。

任意整理の詳細や減額については以下のページを参考にして下さい。

【関連ページ】
任意整理のメリットとデメリットは?
任意整理をすれば借金がいくら減るのか知りたい

2.個人再生

個人再生の特徴は、持ち家を残せる・自己破産と違い職業の制限を受けない・最大5分の1~10分の1に減額が出来る可能性がある・弁護士(司法書士)に依頼するとすぐに取り立てが止まるなどのメリットがあります。

デメリットは、官報に載る・10年間は借入れが難しくなる・安定した収入がないと利用できない・住宅ローンは減額対象にならないため支払い続ける必要がある・住宅ローンと税金を除いたすべての借金が対象となる・弁護士(司法書士)費用が高い・連帯保証人がいる借金は整理できないなどがあります。

そして、個人再生をしても住宅ローンの支払いはそのまま続きます。

個人再生の詳細については、個人再生のメリットとデメリットのページを参考にして下さい。

雨宮先生雨宮先生

個人再生は、安定した収入があればパートやアルバイトでも継続した収入実績があれば利用が可能です。また、現在は無職であっても再就職の見込みがある・内定している場合は利用できる可能性があります。

 3.特定調停

特定調停は、債権者(銀行や貸金業者)と債務者(あなた・お金を借りた人)の間に裁判所職員が入って借金返済について調停を行う制度です。

弁護士や司法書士は依頼を受けていないもので、手続きから交渉まで全て自分ひとりで行う必要があります。そのかわり、裁判所に支払う手数料のみで借金の減額ができるメリットがあります。

ですが、債権者が応じなければ、減額が難しいこと・調停委員が債権者と交渉をしますが借金問題に強いとは限らず、弁護士に依頼した場合よりも減額できる金額が少なくなる不安要素があります。

調停で決まったことは裁判の判決と同等の効力を持つので、従う必要があります。また、調停ですので債権者が反対すれば失敗に終わるケースもあります。

そして、この債務整理を利用できるのは、安定した収入がある・減額後の借金を3年程度で完済が可能なことの2つの条件が設定されています。

 4.自己破産

自己破産の特徴は、借金がゼロになる・債権者からの取り立てが無くなるメリットがあります。

デメリットは、官報に破産者情報が載る・7年間クレジットカードの使用が出来ない・7年間はローンが組めなくなる・持ち家を手放すことになる・資格の制限(弁護士や司法書士・代理人や後見人など)を受ける・評価額が20万円以上の物は手に残せないなどがあります。

自己破産はメリットが大きいですが、デメリットも少なくありませんので、最終手段となります。
ですが、節約や借金を減額しても返済が出来ない・病気やケガで無職の状況であるなら他の債務整理は難しいため、自己破産を選択することになります。

自己破産の詳細については、自己破産をするメリットとデメリットは?のページを参考にして下さい。

一人で悩まずに家族や弁護士に相談を

借金を弁護士に相談

一人で悩んでいても解決はしません。家族の協力を求めたり、借金問題を専門に扱っている弁護士に債務整理相談することをお勧めします。

家賃や光熱費の支払いが難しい生活がギリギリの状態になって「もう限界だ」と気が付いて、相談するケースが多いのです。

本人は、「借りたお金を返せないなんて、家族や他人に知られるのが恥ずかしい」と一人で悩み自殺まで考える人もいます。

借金問題を抱えているときは、前向きに考えることは難しいと思います。ですが、解決出来ない借金問題はありません。

最終的には自己破産になるかもしれませんが、借金がなくなる日が必ず来ます。ですから、家族や弁護士に助けを求めることから始めてみてはいかがでしょうか。

今回のまとめ

家族に内緒で多重債務を抱えてしまった場合、家族に話せる状況であれば返済するためにお金を借りる・一緒に節約をしてもらい返済を続けます。

そして、任意整理をして将来利息や遅延損害金をカットして減額をして返済していく・個人再生で持ち家を残し借金を最大5分の1~10分の1に減らして返済を続ける・特定調停を自分でして借金の減額をして返済を続ける・自己破産をして借金の免除をしてもらう方法があります。

自分に合った借金整理の方法はどんなものがあるか、債務整理専門の弁護士に相談されることをお勧めします。

もし、「家族に打ち明けられない事情」があるときは、一番ばれにくい任意整理をして将来利息分・遅延損害金をカットしてもらって返済していきます。

雨宮先生雨宮先生

自分のプライドよりも、明るい未来のために周囲に助けを求めて下さい。そして、同じ事を繰り返さないためにもお金の使い方を改めてください。