債務者さんからのご質問

任意整理を考えていますが、任意整理後に貸金業者への分割返済期間や分割回数はどのくらいになるでしょうか?

また、弁護士費用も分割ができるのでしょうか?

雨宮先生雨宮先生

基本的には3年(36回払い)で完済できることが和解交渉の条件になります。
交渉次第では4年以上(48回払い)の返済で和解できることもあります。

任意整理後の借金の分割支払い期間と回数

任意整理借金支払い回数36回

任意整理をして貸金業者と和解をしたら、残った借金は基本的に36回払い(期間は3年間以内で完済)になります。

毎月定期的な給与収入があるサラリーマンの場合は3年間の36回払い。収入が不定期な個人事業主の場合は3年間で2カ月おきに24回の支払いになることもあります。

3年間という期間は、個人再生をした場合も原則は3年間以内に完済することになっていますので、これに合わせた格好です。

4年間48回以上の分割返済のケースも

借金をした人が特別な事情がある場合は、任意整理時の貸金業者との交渉次第で4年間の48回、5年間の60回分割になるケースもあります。(もっと長いケースでは10年というのもありますが、稀です)

分割返済期間が長くなるほど借金の減額幅は小さくなる傾向です。また、返済期間が長くなるほど、和解がうまくいきません。利息を完全にカットできない可能性も生まれてきます。

ですので、できるだけ3年間以内で返済できる方法を模索します。返済期間が短くなれば、それだけ和解内容が良いものになりやすいからです。

雨宮先生雨宮先生

健康上の理由の他には、リストラされて職が無い、じきに生活保護者になる予定、医療費が毎月多くかかっているなどがあります。

弁護士料金の支払いも分割可能

弁護士料金の支払い分割回数

弁護士料金の支払いも、分割で支払いになることが多い状況です。

何回払いになるかは弁護士事務所によって変わりますが、36回まで対応してくれる事務所はあります。貸金業者への返済分と弁護士料金の分割支払い分を、まとめて弁護士事務所に納める形を取っていることもあります。

ですが着手金だけは任意整理時に一括で支払う必要があることがほとんどです。(着手金は数万円~20万円前後など弁護士事務所によって様々です)

雨宮先生雨宮先生

債務整理専門の弁護士事務所の場合は、最初の相談料が無料で設定している所も多くなっています。初回の相談時にいろいろ聞いてみると良いでしょう。

途中で返済が滞ると任意整理が無効になることも

任意整理返済滞納した場合

もし任意整理後の借金返済が滞ると、後からでも任意整理の契約が無効になってしまうこともありますので注意してください。

任意整理は、お金を借りた人が「借金が返せないので減らして欲しい」とお願いして、お金を貸した人が「いろいろ事情があるようですし、裁判所が絡む債務整理をされると面倒なので何とか手を打ちましょう」和解をするものです。

和解をしたあとは契約書を交わしますので、返済が滞った場合は契約違反になります。

お金を貸して減額した貸金業者側からすれば、「約束を守らないのは違反でしょう。和解したのに・・すみませんがペナルティを与えます」となって、減ったはずの借金が元の借金額に増えたり、利息がかかったり、遅延損害金が発生することもあります。どんなペナルティがあるかは契約内容によって違います。

もし分割返済の途中で何か予想外の事が起きて返済が苦しくなった場合は、契約を仲介した弁護士へすぐに相談をしてください。
返済期間を延長するなどの交渉をしてくれることもあります。

今回のまとめ

任意整理後の支払い回数は原則として36回、返済期間は3年間です。

債務者に特別な事情があれば、支払い回数と期間は延長してくれる場合もあります。

弁護士料金の分割支払い回数と期間は弁護士事務所によって様々です。

雨宮先生雨宮先生

任意整理の結果は弁護士の交渉力に左右されますので、借金問題・債務整理専門の弁護士に相談・依頼すると悪く無い結果が得られるでしょう。