債務者さんからのご質問

多重債務になってしまい返済ができなくなりました。これからどうすればいいですか?

雨宮先生雨宮先生

多重債務になった借金は、債務整理をして免除・減額をしてもらう・節約をして返済額を増やして返済を続ける2つの方法があります。

多重債務を解決する2つの方法

解決法1【】節約をはじめて借金体質の改善をする

多重債務の解決方法は節約
債務整理をすると、借金の免除や減額が出来ますので、返済は楽になります。
ですが、借金を繰り返さないためや繰り上げ返済のために節約をはじめましょう。

どんな節約をすればいい?

どんな節約方法があるのでしょうか。以下に具体的な節約例を挙げてみましたので、参考にして下さい。

節約項目 備考
電気代 ①家族で居間で過ごして、余分な電気・冷房・暖房代を使わない

②休日は、図書館や公園などに行き電気代を使わない

③あまり使わない家電はコンセントを抜いておき、使用時のみコンセントにさす

※特に保温タイプの電気ポットは保温時にも電気がかかるため、必要な分だけを沸かすようにするか、使用をやめる。

これだけでも年間1~2万円の節約。

ガス代 ①洗い物の際は、ゴム手袋を使いお湯ではなく水で洗う

②お風呂は家族で同じ時間帯に入るようにして、何度も追い炊きをしないようにする

これだけで年間1~2万円の節約。

スマートフォン(携帯) 格安SIMに変更する

※毎月5,000円、年間6万円ほどの節約になります

水道代 ①洗顔・歯磨きの時には、水を出しっぱなしにせず止める

②節約シャワーヘッドに替えて、洗髪や身体を洗う時にボタンで止めて無駄をなくす
年間で1万円程度の節約になります

車を売却する ①車は所有しているだけで、車検代・自動車保険・重量税がかかるため、月に1~2回程度の使用であれば、返済期間中は思い切って売却しましょう。
2年で10万円~20万円の節約。※現在では、12時間3,000円弱のレンタカーもあるため必要な時だけ借りる生活も考えてみましょう
 お得なクーポンを使う ①家族のお祝いには、お得なクーポンサイトを利用し外食しましょう。

②美容院代の節約のために、初回のみ半額クーポンを利用する

※現在は、半額から90%OFFまであるクーポンがたくさんあります。是非、活用しましょう。

自炊をする 外食に比べて月の食費を1万円は節約できます。
これだけで年間12万円の節約!

いかがでしょうか?ここに挙げた例だけでも、しっかり実践すれば年間20万円~30万円は節約できます。
「これくらいは、まぁいいか」というものが積み重なっていくと、自分でも気付かないうちに大金になっているものです。

雨宮先生雨宮先生

節約をしている方で、切り詰めすぎてストレスを感じる人もいます。節約中であっても、「月に1回は外食をする」「毎月5,000円は好きな物を買う」など自分にご褒美を用意してストレスを減らして節約を続けましょう。

「無駄・過剰・必要」を整理することがポイントです。

【解決法2】自分の状況に合った債務整理を行う

多重債務解決方法は債務整理をする

多重債務を解決するための救済制度には、任意整理・個人再生・特定調停・自己破産の4つがあります。どの債務整理を選ぶかは、個人の借金総額や収入状況によって変わってきます。

多重債務を解決する4つの制度

  1. 任意整理
  2. 個人再生
  3. 特定調停
  4. 自己破産
雨宮先生雨宮先生

多重債務を抱えている場合でも、必ず自己破産をしなければならない訳ではありません。他にもいろんな方法があるのです。

1.任意整理のメリットとデメリット

任意整理は、弁護士(司法書士)が貸金業者らと直接交渉て、債務者の借金の負担を減らして完済と和解を目指す方法です。

任意整理のメリット

  • 将来利息や遅延損害金をカットできる
  • 家族や会社にばれにくい
  • 弁護士(司法書士)に依頼するとすぐに取り立てが止まる
  • 過払い金が発生していると借金が減額される
  • 弁護士(司法書士)費用が自己破産・個人再生より安い
  • 官報に載らない
雨宮先生雨宮先生

将来利息や遅延損害金をカットしても減額後の返済が苦しい場合でも、返済期間を延長することで毎月の返済額を抑えることが可能です。

任意整理のデメリット

  • 信用情報機関(ブラックリスト)に5年間登録される
  • 5年間は新しい借入やローンが組めない
  • 任意整理したクレジットカードの利用が出来なくなる

どんな人が任意整理を利用している?

任意整理は、弁護士(司法書士)費用が安いため、他の方法よりも利用しやすい債務整理です。主に毎月の収入がある人が利用しています。

例えば、現在の収入では生活費を切り詰めても返済に回せるのは4万円なのに、毎月の返済額が5~6万円といった場合に利用します。

任意整理については以下のページで詳しく解説していますので、合わせてご参考頂ければと思います。

【関連ページ】
任意整理のメリットとデメリットは?
任意整理をすれば借金がいくら減るのか知りたい

雨宮先生雨宮先生

任意整理は手間が少ないのですが、大幅な減額が望めません。現状ではどう頑張っても返済できる見込みがは、個人再生・自己破産を考える必要があります。

2.個人再生について

個人再生は、民事再生の個人版ともいえる裁判所を通す債務整理方法です。
「再生」を目的としていますので、マイホームなど持家がある場合はそのままで、返済を続けながら生活の再生を目的とした救済制度です。

個人再生のメリット

  • マイホームを残せる
  • その他大きな財産を処分しなくて済む
  • 借金が5分の1~10分の1に減額される
  • 職業の制限を受けない

個人再生の主なデメリット

  • 官報に載る
  • 7年~10年間は借り入れや新規ローン、クレジットカードの作成が難しくなる
  • 弁護士(司法書士)費用が40万円からと少々高い
雨宮先生雨宮先生

詳しくは個人再生のメリットとデメリットのページで解説しています。

個人再生はどんな人が利用している?

個人再生は、持ち家を残せるメリットがあるため、主にマイホームを残したい人や、資格の制限を受けたくない人が利用する傾向があります。(資格の制限については、自己破産のパートで解説します)

また、この制度の利用には、安定した収入が継続的にあることや減額した借金を3~5年以内に完済できることが条件になっています。

雨宮先生雨宮先生

個人再生を利用する際は、弁護士のアドバイスを受け入れて余裕のある返済計画を立てることがポイントになります。
3年間での返済が難しい場合は、最長5年以内での返済計画が認められる可能性があります。

3.特定調停について

特定調停は、債権者(銀行や貸金業者)と債務者(お金を借りた人)の間に裁判所職員が入って借金返済について調停を行う制度です。

特定調停のメリット

  • かかる費用が安い
  • 将来利息などのカット

特定調停のデメリット

  • 申し立て~金融業者との交渉まで全て自分で行う必要がある
  • 債権者が応じなければ調停は即時中止になる
  • 法律知識が無いと交渉で相手に押し切られる可能性がある
  • 調停で決まったことは裁判と同じ判決効力があるため、納得できなくても従う必要がある
  • 弁護士や司法書士に依頼できない

【関連外部リンク】特定調停申し立てQ&A | 裁判所HP

雨宮先生雨宮先生

特定調停は費用の安さが最大のメリットで、申し立てにかかるお金は交渉する金融会社1社あたり500円程度です。
自分ひとりで交渉ができる、法律知識が豊富な方に利用される制度です。

4.自己破産について

自己破産は、どんなに多くの借金を抱えていても、免責を受けられれば帳消しに(ゼロに)することができる制度です。

そのかわりデメリットも多く、自己破産手続き中は資格を使っての仕事が制限もされますので、有資格者の場合は職を失ってしまう可能性もあります。

【関連ページ】
自己破産をするメリットとデメリットは?
自己破産手続き中に制限を受ける職業資格は何がありますか?

どんな人が自己破産するか?

自己破産をする人は、収入が少ないまたは無収入の方が利用しています。

例えば、借金を抱えながら病気やケガによって仕事に就くことが出来なくなった方です。無収入のため、任意整理や個人再生で借金を減額しても返済できる見込みがないので、自己破産を選択せざるを得ません。

また無収入ではなくても、借金額が多すぎて、個人再生をしても毎月の収入からでは返済を続ける見込みが無い場合も自己破産をするケースがあります。

【関連ページ】
自己破産後の生活はどうなりますか?
借金・収入がいくらなら自己破産できますか?

雨宮先生雨宮先生

自己破産は、デメリット面も多くなっていますので最終手段です。可能な限り他の方法で解決できないかを検討するようにしてください。

今回のまとめ

多重債務に陥った場合は、節約と債務整理を同時進行するようにしてください。
債務整理は「任意整理」「個人再生」「特定調停」「自己破産」の4つの方法があります。

債務整理専門の弁護士事務所であれば、最初の相談料が無料になっているところも多くなっています。

自分の状況を相談して、ご自身に合った借金解決方法を取ることをお勧めします。

雨宮先生雨宮先生

多重債務を抱えてしまうと、精神的なストレスでどうすれば良いか分からなくなりがちです。
ですが、解決できない借金はありません。