債務者さんからのご質問

お金を借りた本人が死亡した場合は、借金はどうなりますか?
誰か返済することになりますか?

雨宮先生雨宮先生

債務者が死亡した場合は、保証人や相続人に返済義務が移ります。
ですが、遺産相続の放棄や自己破産をすることで、返済の義務から逃れることが可能です。

本人が死亡した場合の借金は保証人、または相続人に返済義務がある

借金をした本人が死亡した場合の返済義務は相続人か保証人にある

債務者本人が死亡すると、保証人や相続人に返済義務が移ります。

保証人がいない場合はそのまま相続人へ返済義務が移ります。
保証人がいる場合は、相続人が遺産相続を放棄・承認することで、返済義務の有無が変わるため、覚えておきましょう。

相続人の範囲は?

相続人の範囲は法律で決められていて、第3順位まであります。

【相続人の範囲について】

  • 第1順位・・死亡した人の子供や孫(子供がいない場合は孫が相続人)
  • 第2順位・・死亡した人の父母や祖父母(両方いる場合は近い世代が優先)
  • 第3順位・・死亡した人の兄弟姉妹(兄弟姉妹が死亡している場合はその子供が相続人

詳しくは国税庁 相続人の範囲と法定相続分のページを参照

保証人がいる場合

保証人は、本人の次または同等の返済義務があります。
ですが、死亡した債務者に相続人がいる場合は、相続人がどんな相続をするかによって、全てまたは一部の返済義務が無くなる可能性があります。

もし、債務者が死亡するまで自分が保証人になっていることを知らなかった場合は、連帯保証契約の解除手続きをすることで返済義務から逃れられます。以下の関連ページに詳しく書いてありますのでご参考ください。

合わせてチェックしておくべきページ

返済義務の詳細については、この先の”相続人がいる場合”を参考にして下さい。

相続人がいる場合

債務者本人が死亡すると、相続人はプラスの資産とマイナス資産(借金)の両方を相続することになります。

ですが相続放棄の方法が選べますので、必ずしも借金を返済する義務はありません。

相続人には3つの選択肢がある

相続方法は、相続放棄・限定承認・単純承認の3つから自分に合ったものが選べます。

相続放棄

相続放棄は、すべての財産を放棄する方法です。プラスの財産とマイナスの財産、全てを放棄します。

そのため、プラス財産よりもマイナス財産(借金)が多いときは、この方法が一番活用されています。

もし借金に保証人がついていれば、すべての返済義務が相続人から保証人に移ります。プラスの財産は国に没収されます。

限定承認

限定承認は、マイナスとプラスの財産が両方あるケースで、返済できる分だけを認める方法です。

例えば、借金が1,200万円で遺産が800万円あった場合、800万円を返済にあてて残った400万円の借金は放棄できます。この残った400万円の借金は、保証人に返済義務が移ります。

つまり、プラスの財産よりも借金が多い場合は、借金の保証人の負担が減る方法です。

単純承認

単純承認は、すべての財産を相続する方法です。プラスとマイナス両方の財産を受け取ることになります。借金が残ってても保証人に返済義務はなく、相続人が返済していきます。

例えば死亡した本人名義の住宅に相続人が一緒に住んでいて、借金が200万円あった場合で考えてみましょう。
借金200万円を相続して返済すれば、住宅を相続できるし、そのまま住み続けることができるメリットがあります。

借金の返済が出来ないときは債務整理をする

何らかの理由があって借金を相続しなければいけなくなって、借金の返済ができないときは、任意整理・個人再生・自己破産を検討することも考えた方が良いと思います。
債務整理は、法的に借金の減額をすることができます。

「借金の返済は難しいけれど持ち家を残したい」「保証人には自分もお世話になっていて迷惑をかけたくない」という事情がある場合は、任意整理や個人再生をして、借金を減額をしてから返済していくことも可能です。

合わせて読んでおくと良いページ

雨宮先生雨宮先生

返済が難しい状況だったり、厳しい取り立てに困ったら、早めに債務整理専門の弁護士に相談された方が良いと思います。

無理に返済を続けてる状況が続くと、体調を崩して生活や仕事に支障をきたされる相続人・保証人もいます。