債務者さんからのご質問

消費者金融の返済と家賃滞納で苦しんでいます。

債務整理をすれば良いと聞いたのですが、具体的にどんな解決方法になるか教えて欲しいです。

雨宮先生雨宮先生

収入や借金の額に応じて、任意整理・個人再生・自己破産のどれかを利用することで、借金を減らすことができます。

消費者金融の借金と家賃滞納に苦しんでいたら

消費者金融への支払いと家賃滞納が苦しい場合の解決
何社からもの消費者金融からお金を借りてしまうと、支払う利息も増えていきます。返済が増えると、家賃を滞納しはじめるというのはよくあるケースです。

支払うお金が増えるのに、収入が増えなければ、行く先は返済不能に陥ってしまいます。
特に消費者金融の場合は、1度滞納してしまうと、遅延損害金が発生して10%~20%の利息を追加で支払わなければいけません。

さらに、突然の予想外の出費があったりして、突然返済不能になる人も少なくありません。

「もうこれ以上、この返済を続けながらの生活は危ない」と感じたら、法務事務所に債務整理相談をして頂いた方が良いと思います。

消費者金融にいくら利息は払っているか?

ここで1つ問題を出しましょう。消費者金融で合計300万円の借金をしたら、36カ月払いで支払う利息額はいくらになるでしょうか?

答えは、約70万円です。

手取り収入20万円のサラリーマンであれば、3カ月半分の給料がまるまる利息に消えていくことになります。
さらに返済期間が長くなるほど、支払う利息はどんどん膨れ上がっていきます。

借金300万円に対する利息額

支払い回数 毎月の返済額 利息
36回 102,533円 691,184円
48回 81,979円 935,013円
60回 69,805円 1,188,285円
72回 61,817円 1,450,840円
84回 56,220円 1,722,483円

※年利14%で計算しています

雨宮先生雨宮先生

少しずつ借り入れを増やしていると利息をいくら払っているか気付きにくいものですが、合計するともの凄い金額になっていることがお分かりいただけるのではないでしょうか。

債務整理をすれば利息がゼロになったり借金を減らすことができる

債務整理をして借金を減らす

ここで”債務整理”の出番です。

法務事務所が対応できる債務整理には、任意整理・個人再生・自己破産の3つがあります。
それぞれ特徴を簡単にご紹介していきます。

任意整理について

任意整理は、裁判所を介さずに、債務者さんと消費者金融の間に法務事務所が入って、借金の減額を交渉して和解に導く方法です。

基本的にはこれから発生する利息をカットして、債務者さんの収入に適した返済期間で計画を立てるものです。つまり、元金だけの返済で済むようになります。
ただし、定期収入があることが利用の条件になります。

それでは、借金300万円を任意整理した場合としない場合で比較してみましょう。

借金300万円に対する利息額

支払い回数 任意整理前の毎月の返済額 任意整理前の利息 任意整理後の毎月の返済額 任意整理後の利息
36回 102,533円 691,184円 83,333円 0
48回 81,979円 935,013円 62,500円 0
60回 69,805円 1,188,285円 50,000円 0
72回 61,817円 1,450,840円 41,666円 0
84回 56,220円 1,722,483円 35,714円 0

※年利14%で計算しています

将来利息がカットされたことで、毎月の返済額が2万円減らすことができました。任意整理では借金の元金まで減らすことは難しいですが、利息分だけでも消えることは大きなメリットだと言えます。

返済期間は通常3年で交渉しますが、収入に応じて10年まで延ばしてもらったケースもあります。家賃の支払いも可能になるのではないでしょうか。

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個人再生について

個人再生は、裁判所を通す債務整理方法で、住宅ローン以外の借金を5分の1~10分の1に減らすことができます。大きな減額が見込めるのに財産を手放す必要がないことがメリットです。

定期収入があることが利用の条件になります。
事情があって自己破産が出来ない人や、住宅を持っている人によく利用される方法です。

滞納した家賃は借金に含まれるかどうかが問題になることがありますが、再生を目的とした制度ですので、手続き中であっても住居費は優先的に支払うべきとされています。(ですが裁判所によって異なるので、詳しくは弁護士の先生と相談してください)

また、個人再生手続き中は消費者金融への支払いは一旦ストップになりますので、その分を滞納家賃の支払いに回すこともできるでしょう。

借金額(住宅ローン除く) 減額幅
100万円未満 減額無し
100万円以上500万円未満 100万円に減額
500万円以上1500万円未満 5分の1に減額
1500万円以上3000万円未満 300万円に減額
3000万円以上5000万円以下 10分の1に減額

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事情があって自己破産できない人とは?

この先で説明する自己破産は、借金をゼロにすることができる方法です。(”免責を受けられる”と言います)

ただし免責を受けるにはいろいろな条件があって、その中に借金の理由が問われることと、自己破産の手続き中は就くことが禁止されている職業があります。

例えば、ギャンブルが理由になっている借金だと免責を受けられない可能性もあります。また、「~士」などの仕業の多くについては手続き中に仕事をすることができないので、退職することになる人もいます。

こういう場合は、安全策として個人再生を利用することがあります。個人再生の場合は、借金の理由も問われませんし、職業の制限もありません。

自己破産について

自己破産は借金をゼロに出来る方法です。

借金を抱えているのに収入が無かったり、任意整理や個人再生をしても返済の見込みが立たない人に利用されます。

ですが、持っている財産のほとんどを手放すことになったり、職業の制限を受けたり、借金の理由も問われます。

滞納家賃も借金に含まれますので、これもゼロになりますが、居住契約が不履行されることになるので、住居を追い出されることになります。

さらに、自己破産手続き中は全ての借金への支払いが禁止になりますので、家賃滞納分を支払うと自己破産が中止になることもあります。こういう場合は、第三者(親族や友人など)に支払ってもらうことで賃貸を追い出されなくて済みます。

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雨宮先生雨宮先生

このように、債務整理にはそれぞれメリット・デメリット・制限があります。
債務整理の経験が多い弁護士の先生に相談して、どうされるかを決められた方が良いでしょう。